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 W-Wallet 合板


1. 合板とは何か

2. 合板の特長・仕様

3. 合板はこうして造ら
  れる

4. 合板の分類 
  使用樹種別分類

5. 合板の分類 
  接着剤の性能別
  分類

6. 合板の分類 
  構造別分類

7. JAS規格のある合
   板・ない合板

8. 合板の規格・種類・
  用途別性能・用途

9. 合板の用途先

10. 合板のサイズ

11. 合板の兄弟
   木質ボード類

12. プリント合板に
   ついて

13. 塗装合板について

14. フローリングの種類

15. フローリングの張り
   方(張り形状)

  2. 合板の特長・仕様

 木は私たちの生活に快適な住環境を与えてくれます。特に高温・多湿の日本では欠かせない材料です。下の表はその木の良さを挙げたものです。


 木の良さとは
@
重さの割にその強さが大きい
A
切断、釘打ちが容易である
B
熱伝導率が小さく、比熱が大きい
C
乾燥木材は、電気伝導性が低い
D
音や振動の吸収性がある
E
柔らかで温かみのある感触がある
F
室内の湿度変化を緩和させ、快適性を高める


  こうした木材の優れた特性をすべて備え、更に木材の持つ欠点を除いたものが「合板」です。合板は木材よりも強く、幅広く製作でき、伸び縮みの少ない優れた建築材料です。重要なのは、接着剤による集合体なので接着剤の耐久性と安全性が最も大切になります。


 更に、使用環境、使用目的も考慮される必要があります。次の表に合板の特長をあげてみました。


 合板の特長
@
広い面積が得られる
A
製品サイズ(厚さ・幅・長さ)が豊富である
B
含水率の変化に伴う伸び縮みが少ない
C
あらゆる方向からの力に対して高い強さを発揮する
D
単板の樹種や構成(厚さ、枚数)によって、いろいろな性能の製品がつく
れる
E
釘の保持力が高い
F
樹脂や薬剤の処理が容易にできる




次に、合板の構成の内訳と厚さ、呼び名などを挙げました。


 合板の標準構成は、左の図のような5枚合わせになります。5枚のうちの一つの層のことをプライといいます。


 厚さは、標準寸法として2.3 o,2.5 o,3 o,4 o,5.5 o,9 o,12 o,15 o,18 o,21 o,24 o,28 o,30 oなどがあり、その他の別注も可能です。

 標準的な寸法(幅×長さ)として、(3×6 サブロク)=910×1820o,(3×8 サンパチ)= 910×2430o、(3×9 サンキュウ)=910×2730o ,(3×10 サントウ)=910×3030o,(2×6 ニロク)=610×1820o,(4×8 シハチ)=1220×2430oなどがあります。( )内は、尺を単位とする呼称です。注文に応じてo単位で任意な寸法が作れます。


 厚さ毎の積層数
 15.0o未満 3プライ(3枚合わせ)以上
 15.0o以上〜18.0o未満 4プライ(4枚合わせ)以上
 18.0o以上〜24.0o未満  5プライ(5枚合わせ)以上
 24.0o以上 7プライ(7枚合わせ)以上



 ■ 合板はリサイクルも出来る

 合板の主な用途は、建築の型枠パネルや住宅の構造部材として利用されます。利用された後は、粉砕装置で細かく粉砕されます。その粉砕されたものを、再度集合させ、間伐材などと共にパーティクルボードとして再利用されます。パーティクルとは小片(particle)のことで、ここでは木材小片という意味になります。

 パーティクルボードは、細かな木片や削りかすを合成樹脂で固めて熱圧成型した板です。割れ、反り、節がなく、材質が均一で大量生産や大面積の板の生産が可能です。

 左の図の断面などは、小さな本棚を組み立てる時によく見かけますね。

 合板や一般的な木材より断熱性、耐候性、耐衝撃、防火性、遮音性に優れおり、建築材のほか、テーブル板・音響用キャビネットなどにも使用されています。更に、これらが廃材となった後は、最終的には、バイオマス発電に利用されます。





 合板の標準構成の図の出典:日合連
 パーティクルボードの図の出典:ウィキペディアによりました。







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