| 木連(きつれ)格子,狐戸ともよびます。民家の屋根において切妻破風(はふ)(切妻,破風)の下に設けられる格子を指します。柧(つまぎ)格子より誤り転化して,狐格子となったとの説があります。
入母屋造りの妻部分に妻飾りとして設ける、内側に板を張った格子のことで妻格子とか木連れ格子(きづれごうし)または(きつれこうし)と呼ばれます。どの辞書でも木連れ格子を引くと「狐格子」の別名となっています。木連れ格子は格子の一種で、格子の見付け(みつけ)が縦横同じ寸法の材でできた、縦横に細かく組んだ正方形の格子のことをいいます。狐窓(きつねまど)ともよばれます。
それが狐とどう関係があるのか?といえば 柧(つまぎ)格子より誤り転化して,狐格子となったとの説がありますが、定説ではありません。折角狐に登場してもらったが、まったく関係がなくなんだか申し訳ない。
なお、筆者は 木連れ格子(きずれごうし)が訛って狐格子(きつねごうし)になったのでないかと考えています。また、狐格子が木連れ格子の別名が本来であろうと思います。
| 上図:狐(キツネ) | 下図:狐格子(きつねごうし) | |
| |
|