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 3. 面取りの種類(2)

 前ページ「面取りの種類(1)」からの続きになります。

 高級品の机やテーブルなどを見ると、ここ数ページにわたって解説している面取りのどれにも合致しないものが数多く見かけます。それらは、複数の面取りを複合させたものや、独創的なオリジナルの物である場合がほとんどで、面取りの歴史が分厚いことを知らされます。


 最近の近代的な建物でも、建物の面取りではなく、建物自体のデザインとして、このような形にしているところを多々見かけます。


面取りの形状の種類(2)
 
 

瓢箪面(ひょうたんめん)

瓢箪を真ん中から割った形をしていることからこの名があります。甲板や框などに用いられます。



内丸面(うちまるめん)

几帳面の角部分を匙面形状に抉(えぐ)り取った形状をいいます。



 

銀杏面(ぎんなんめん)

几帳面で出来る角の部分を丸くしたものが銀杏(いちょう)の種子である銀杏(ぎんなん)に似ているところからこう呼ばれます。  



片銀杏面(かたぎんなんめん)

銀杏面を片方にだけ設けたものです。沈み丸面と呼ぶこともあります。





蟹面(かにめん)

蟹の目のように突き出ていることからこう呼ばれます。図は片面だけ取ったものですが、もう一面も取ると感じがわかります。




猿頬面(えてぼうめん)

角面の取り角度を45°から60°にしたものです。これがこの猿頬面の取り方の基本形です。猿は「さる」のことで猿の頬が下に向かって急激にすぼんでいるさまを表す事からこの名があります。



角面(かどめん)

最も一般的な面のとり方です。切り落とした部分が両辺とも同じ長さで二辺が45°となるとり方です。角面の最も小さい取り方が次ページに示す「糸面(いとめん)」です。



付紐面(つけひもめん)

しゃくり面に白抜き部分を付けたところからこう呼ばれます。引き出しの前板、框、脚、柱などに用いられます





片紐面(かたひもめん)

丸い紐をくっ付けたような形をしていることからこの呼び名があります。基本形はこの形です。引き出しの前板、框、脚、柱などに用いられます



両紐面(りょうひもめん)

紐を両端に付けたものです。引き出しの前板、框、脚、柱などに用いられます





中紐面(なかひもめん)

紐を中央に付けたものです。引き出しの前板、框、脚、柱などに用いられます




際丸面(きわまるめん)

材の際で丸面を取るものです。支輪(建築で、天井または軒天井の斜めに立ち上がる部分。)などに使われます。



  

お多福面(おたふくめん)

非対象の曲面形で机の甲板や建具の框などに多く用いられます。なでおろし面とも呼びます。




薬研彫面(やげんぼりめん)

平板の上に三角形の窪みを付けたものです。薬研(やげん)とは、漢方などで使う碾き臼(ひきうす)の形状のことです。




兜幅面(かぶとはばめん)

図のように中央が匙の頭のように膨らんでいる形状をしたものです。柱やテーブルの脚などの装飾に用いられます。



広幅面(ひろはばめん)

角面の正面を幅広く取った面です。鏡の縁の周辺の加工でよく使われます。面の広さに決まりがあるわけではありません。









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