| 3. 良い宅地の一般論 なぜ、南向きの宅地が良いのか。 |
宅地は日本のどこであっても、一般論として南向きを最良とします。 では、南向きというのはどういう意味でしょうか。 宅地が南向きというのは、南側に開放された空間があるということになります。例えば南側に広い目の道路があったり、公園などの公共の広場などがある宅地です。
南側に面して開放された空間があるとなぜ良いのか。 それは、太陽光の照射(日照)に関係があります。 寒い冬には南側に当たる建物の壁に太陽光が他のどの面(東、西、北面)よりも長く当たります。この太陽光を取り入れれば、冬は明るく暖かい部屋にすることができます。 そのためには、南側が開けている方がその太陽光を取り入れるのに都合が良いというわけです。 南向きがよいのはそれだけではありません。暑い夏の日には北向き宅地の次に日照時間が短くて済むのです。マンションや建売など不動産の広告には必ずと言って良いほど「全戸南向き」「南向き日当たり良好」などと言う言葉が売り文句の代名詞となっています。冬の日照時間は南面は他の面から比べて2〜3倍あります。
以上から南向が一番いいのですが、その次に良い面は東、北、西の順番です。
東側が開けていると、夏の朝は早朝から午前中一杯太陽光が差し込んできます。早朝から暑くなります。しかし、残照には煩わされません。 北側はいわば年中日当たりが悪いということになりますが、長短の差がなく比較的落ち着いた土地といえます。 最後は西面が開けた土地です。西面は残照が厳しく、一番の難点です。
しかし、都会にあっては、周囲にはびっしり建物が建っており、仮に南向きでも南に大きな建物が建っていたらその恩恵は、少なくなります。また、西向きでも、西側に大きなマンションが建っていて、西日をさえぎるようでしたら、決して悪くはありません。
そうした条件を踏まえて、もし選びえるなら、南向きとしたいものです。また、選びうるなら南と東の角地が更に良いでしょう。 また、角地は、少なくとも二面が隣家に接しておらず、まどなども自由に取ることができ、好まれ価格もその他の土地より高くなる傾向があります。
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