5-1 草葺き屋根の寿命は70年から80年は持つそうです。しかし一般的には20年前後
には、葺き替えをします。私の家も今から30年前までは萱葺き屋根でした。囲炉裏の煙が
萱を丈夫にしていたようです。囲炉裏の煙がない萱葺き屋根は、寿命は10年持つでしょう
か?
5-2 瓦屋根は割れたりズレたりした場合その部分を取り替えることで、メンテナンスは容
易に出来ます。ただ、地震などに合うと全体の位置がずれてしまうと、葺き替えの必要も出
てきます。一般的にはメンテナンスは殆ど不要なほど耐久性があります。
5-3 金属屋根は塗装とメンテナンスの容易性などにより、基材となる材質や表面処理の
めっき、塗料を組み合わせて屋根材を決めることが必要です。もちろん予算との兼ね合い
ですが、屋根を長持ちさせようとすれば良い素材を選ぶことです。また海の近くであれば、
潮風による腐食が心配です。こんなときには例えば、ガルバリウム鋼板にフッ素樹脂塗装
した屋根材を用いると耐食性がよくなり、長持ちします
5-4 天然スレート以外は屋根材の表面を着色している材料が多いですから、10年以上
経つと色落ちが始まり、表面だけを塗り直す必要があります。
5-5 陸屋根(ろくやね)は戸建てでも、メーカー製のプレハブ住宅でよく見かけます。骨組
みが鉄骨造で出来ている場合に多くみられます。防水の対策が特に注意しなければなら
ないところです。雨漏りがしても、欠陥個所を発見する事が難しいからです。
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