ホーム > 住いの安全 > 騒音

  《PR》     

用語辞典
広告の見方
住いの知識
住いの安全
住いの設計
住いの設備

 W-Wallet 騒音


1. 騒音とは何か?

2. 音はどのように発
  生し伝わるのか

3. 騒音の種類と地域別
  基準値

4. 建物の構造で違う騒
  音の度合い

5. 外壁からの騒音

6. 外壁の設備穴からの
  騒音

7. 窓ガラスからの騒音

8. 窓サッシからの騒音

9. 外壁伝いに階下への
  騒音

10. 隣接する部屋からの
  騒音

11. 建物内部の界壁間の
  騒音

12. 給排水の騒音と対策

13. 建物内 床からの騒
  

14. 床からの騒音 重量
  床衝撃音

15. 床からの騒音 軽量
  床衝撃音

16. 重・軽量床衝撃音の
  低減方法

17. 木造の重・軽量床衝
  撃音の低減方法

18. 既存建物での騒音
  対応策

19. 音のもたらす効果




     
 12. 給排水の騒音と対策

 マンションの横隣の住戸や上下の住戸、あるいは同じ家の中での音の問題にトイレからの騒音があります。
 そこで、トイレの使用から発生する騒音の原因と対策を探ります。

 ■トイレから発生する騒音

 トイレから発生する騒音の原因を特定するには、実際のところ専門家に見てもらうしかありません。便所の流す音は騒音ではありませんので、騒音というとそれ以外の発生源あることになります。便所の流す音は、騒音ではないと書きましたが、騒音である場合もあります。例えばトイレの真下に寝室や子供部屋などがある場合、静けさが要求されるところでは、特に気になります。

 
トイレからの騒音の原因
@
  トイレの位置の不用意

トイレの位置が適切な例

トイレが洗面や浴室に囲まれており、しかも隅にPS(パイプシャフト)が設けられていて騒音は起きそうにない。ただしトイレが洗面所より入って利用する導線は、最近では殆ど使用されないので一考が必要。
トイレの位置が不適切な例

和室4.5畳と洋室に面して壁一枚で隔てられているトイレ。問題となりそうなPS(パイプシャフト)も洋室に壁一枚で隣り合わせている。パイプシャフトを押し入れ側に入れ替えてもよかった。
 トイレは洗面、風呂や台所などの水回りの近くに設置することが通常で、ここから大きく離れた場所に設置するようなことは、通常の設計では殆どありません。それは、それらに対する給水や排水をまとめやすく排水処理しやすい、まとめやすいとコストが掛からないなどのことがその理由です。

 ところが、間取りの関係から避けられない場合に静けさを要求される位置にトイレを配置せざるを得ないことがあった場合に、トイレの流す音が騒音となってしまうことがあります。この騒音は、他の住戸に及ぼすというのではなく、この住戸内にとどまるものです。したがって、我慢ができないということはありえませんが、住宅を購入する場合は、気を付けたい点です。




台所や手洗い器から騒音の原因
A
  通気管の不備


通気管の取り付けの例
 建物内部では、排水管一杯に流れる排水によって排水の上部が空気不足によって負圧になるため、点線の赤丸部分(三カ所)から空気を取り入れ、これを緩和します。反対に排水の下部は排水による空気が圧縮され、逃げ場がなくなるため、建物の外部に設けられた点線の赤丸部分の通気管から空気を逃します。

 この空気は排水の匂いがありますので、屋上や建物の高い位置に設けるのが通常です。 尚、内部の通気管は空気の吸い込みだけ機能する構造となっており、空気が逆流して室内に匂いが出る心配はありません。

 通気管とは?

建物内の排水系統またはタンク類において、排水管内の流れを円滑にし、 管内気圧の変化に応じて空気を補給したり排除したりする通気のために設置される管のことです。

 排水管に満水で排水が流れると、管内の上流側の空気は水に引っ張られ、マイナス圧となります。そうすると、その排水管につながっている、便器や洗面器などのトラップの水が吸い込まれ、臭気防止のための溜まり水(封水)が無くなり、下水本管からの臭気が上がり、不衛生でもあります。

 また、このとき、管内の下流側の空気は圧縮されてプラス圧となり、その先に接続されている便器や洗面器のトラップから、溜まり水が噴き上げることがあります。

 このような現象を防止し、スムースに排水するために、ビルなどでは排水管の上部と下部など、また平面的には各階の排水配管の端末などに通気管を接続しています。
通気管は汚水や雑排水などの臭気が排出されるため、建物の外壁や、マンションの屋上などで開放されているのが普通です。


通気管の不備がもたらす騒音

トイレを流すと
「ボコ ボコ」
と音がします。これは水がパイプの中を埋め尽くして空気の流れる場所をなくしながら進むので、パイプ上流の空気が薄く なって、洗面台や浴槽や台所の排水口から空気を吸い込んでしまうってことなんです。洗面所や台所は、排水管の嫌な臭いを発生させないようにトラップという器具が取り付けられています。この水が負圧のために引っ張られてこんなことになるわけです。音より臭いの方が我慢できません。


対策としては、

一般戸建て住宅の場合は、排水管の径を大きくするか、通気管を設けるで解決します。しかし、マンションやホテルの場合は、通気管を設置することになりますが、たいていの場合計画段階で通気管を設けている筈で、まず問題が発生することはありません。


画像出典:未来工業株式会社 元図を縮小しています。







給排水からの騒音
B
  配管の振動止めの不備
 給排水からの騒音は静けさを求められる居室内にあっては、その構造や配置及びそこから発生する音に対する対応の仕方によっては大きな問題となりかねません。

 近年の集合住宅やホテルなどの高層化に伴い、下層階で生じる排水管からの騒音が問題化しています。その、原因は高層階の便器から流された汚物が水と共に、一気に縦管を落下して、最下部の管の曲がり管に衝突したときの衝撃による振動音です。「ドーン」という音が下層階で騒音となって発生します。

 その音の伝搬は、最下部の管の曲がり管に衝突したときの音の振動が、管の躯体の貫通部や管を支える金物から建物の躯体に伝搬して、居室の床、壁面から伝搬音として放たれたます。トイレの排水は汚物を流すために、排水管の径が100-150oと太くなっています。この中を水と一緒に流れるわけですが、流れ方は一様なものではありません。波打つように流れるのです。そのため排水管を揺らすことになります。排水管の止めが不十分である場合には、流れる音とともに管や支えている金物が共振を起こすことがあります。


 
対策としては、


下の図のように防振ゴム付き縦バンドで給排水管を保持します。


↑:防振ゴム付き吊バンド

↑:防振ゴム付き縦バンド


 給排水管からの騒音は主に振動によるもので、それを防ぐために防振ゴムを使用します。メーカーによって形状が多少違いますが、目的、効果はほとんど差がありません。なお、給排水管が床スラブ上に配管される場合にも基本的に防振ゴム付き縦バンドを床に応用したような保持の仕方になります。

画像出典:モノタロウ



 区画貫通部では下の図のような配管で騒音を減らすことが出来ます。耐火二層管は、防火区画などの区画貫通部には必ず使用される管です。それに騒音を減衰させるグラスウールと遮音シートを巻いてさらに減少させます。




 さらに、床と便器の間に防振シートを挟んで、便器を固定しました。配管と壁の仕上げとは絶縁して、振動が伝播しない仕上げとしました。また、床貫通の配管とは、配管回りのモルタルや、コンクリートを取り除き、グラスウールと耐火パテに変更しました。これで、250Hz〜1000Hzの音域が改善されました。




給水からの騒音
C
 ウォーターハンマー
蛇口が開いている時

蛇口が開かれていると水圧により水がほとばしり出ます。

蛇口が閉じられた時

蛇口を絞ると、それまでの水の動きが急にさえぎられて、勢いの付いた水流が水栓の近くに将棋倒しのように押し寄せて音を発します。
ウォーターハンマーとは「水撃作用(すいげきさよう)のことです。ウォーターハンマーは文字通り、“ウォーター”つまり水の塊が配管等に衝突したり、塊同士が衝突して、あたかも“ハンマー”のように大きな水による衝撃を与える現象です。

原因
@配管中を流れている水などの流体が弁などによって急に閉止された時に衝撃的な高圧が生じる現象です。一列に多くの人が並んで走っている時、先頭の人が立ち止まってしまうと、後続の人の流れが次々と止まった人に当たり、ドミノ倒しになるイメージですね。その衝撃が、狭い水道の配管内に起きると大きな音を立てることになります。

 ウォーターハンマーの音に関しては、「コーン」とか「カーン」とか書かれた記事を見ますが、私の知っている音は「鳴りの悪い太鼓」を叩いたような、あまり響かない音と言うのが一番正確かと思います。

 
 対策としては

@水道の蛇口をゆっくりと閉じること。
A蛇口を閉じた時に生じる圧力を緩和する器具(ウォーターハンマー防止器)を取り付けること。(右の図)

で気解消できます。カラン部分を図のものと取り換えるだけで、この部分がカランになります。値段は5000円程度。自分で取り換えが簡単にできます。ネットで買えます。


画像出典:SANEI




騒音 12/19ページから13/19ページへ移動する










 W-Walletホームへ                           (C) 2004 W-Wallet.com.