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 W-Wallet 障子(しょうじ)


1. はじめに-障子に
  ついての谷崎潤一
  郎の「陰翳礼讃」

2. 障子の意味と歴史

3. 障子の持つ魅力

4. 障子の各部の名称

5. 障子の表裏とは

6. 障子の素材(木部)

7. 腰無し障子
  (こしなししょうじ)

8. 腰付き障子
  (こしつきしょうじ)

9. 猫間障子
  (こしつきしょうじ)

10. ガラス障子と雪
   見障子
  (ゆきみしょうじ)

11. 変り障子
  (かわりしょうじ)

12. 障子紙の種類

13. 障子の貼り方・
  はがし方





 12. 障子紙の種類

 明り障子に貼る紙では、古来より美濃雑紙(岐阜県美濃市)が人気でした。破れにくく安価であることが条件でした。美濃雑紙は多用途の紙として広く流通していました。そのため明り障子紙としても、利用が進み、障子紙といえば美濃雑紙がその代表として評価されてきました。現在でも、手すき本美濃紙として障子紙のトップの位置にあります。
 そのほか、障子紙にも色々な種類が発売されています。材料名と主に使用される場所について取り上げてみました。

 1.手すき楮(こうぞ)障子紙
高級住宅/茶室高級料亭/旅館
 障子紙の最高級品。材料を選び、手間暇かけて作られるため、風合も丈夫さも抜群です。私の田舎でも楮(こうぞ)の原木を蒸して皮を剥いて出荷していたのを記憶しております。但し同じ手すき紙でもパルプを主にしたものはかなり品質が落ちます。
 2.マニラ麻・レーヨン・ビニロン等の混抄障子紙
住宅/高級ホテル/旅館
 マニラ麻やレーヨン、ビニロンなどを40%以上配合したもの。手すき和紙の感覚をのこし、独特の風合と強さをもつ機械すき和紙の最高級品です。
 3.レーヨン障子紙
住宅/マンションホテル/旅館など
  レーヨン40%以上配合したもの。美しい光沢とかなりの強度などが楮に似ており、原材料が楮にくらべて安いので、質的にも価格的にも最も実用的で、現在いちばん多く使われています。
 4.レーヨン入り障子紙
住宅/マンションホテル/旅館など
 レーヨン障子紙のミニ版。パルプにレーヨンを20%以上40%未満配合したものです。その混ざり方は、メーカーによって変わります。 下記のパルプ障子紙より丈夫です。メーカーから、かわいい柄のものやレースのカーテンのようなものが出ており(左図)、選ぶのに目移りするほどです。また、そのまま包装紙としても利用できます。貼り方は、従来通りの糊を使った貼り方になります。
画像出典:和紙生活 画像サイズを縮小しています)
 5.パルプ障子紙
住宅/マンションホテル/旅館など
 殆どの障子紙に使われているパルプには針葉樹パルプと広葉樹パルプがあります。一般的に針葉樹パルプの方が広葉樹パルプより繊維が太くて長いという特徴があります。針葉樹パルプを多く使った障子紙の方が強度もあり、濡れても紙が切り易く作業性が良い傾向があります。パルプ障子は、パルプを80%以上配合したもの。残りは、レーヨンとビニロンバインダーが各10%配合。低強度で風合も落ちますが、価格的にはいちばん手頃です。
 6.プラスチック障子紙ホテル/旅館料理屋/公共建築など丈夫さの要求されるところ
 障子紙にプラスチックフィルムを裏面から接着したり、両面からサンドイッチのように接着したものです。とはいっても、障子紙の風合いはありますし、模様の入ったものもあります。(右の下図)

 特に両面にフィルムを接着したものは猫などが障子紙を破るのを防ぐ工夫がされています。ただ、二つとも通気性はありません。貼りつけは、付属する両面テープをまず組子と框に貼り、そのテープの上をはがして貼っていきます。障子紙の最初の位置決めは、マスキングテープで仮止めし最後にそれをはがして両面テープを下に貼って終了。後はカットして終わりです。
 7.機能を持った障子紙
住宅/マンションホテル/旅館など
 アイロン障子紙、消臭障子紙、難燃障子紙等の障子紙があります。その他にも、模様入り障子紙、カラー障子紙などあります。

 アイロン障子紙は、最近では主流になりつつあります。剥(は)がす時に水を使うため、場所に気を使う必要がないからです。アイロン障子紙はまた、通気性も風合いも糊貼りした場合と代わりません。また、アイロンをかけたからといってその部分が、てかったりもしません。剥がす時も、アイロンで温めて剥がせます。

 消臭障子紙は、光触媒酸化チタンと無機系消臭剤を刷り込んだもの、備長炭を刷り込んだものなどがあります。前者は、太陽光に当てると、再活性しほぼ永久的に使えるといいます。その他、全国的に数多くの商品があります。ただ、どれもなかなか高価です。

 難燃障子紙は、メーカーによって、加工のノウハウはあるようですが、パルプとともに水酸化アルミニウム等を含んでいるので熱せられると成分が別れて水分(結晶水)となり紙の炎上を防ぐ(自己消火能力)が主体であることは共通しているようです。また、プラスチック障子紙でも燃えにくい加工がなされています。

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