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 W-Wallet 障子(しょうじ)


1. はじめに-障子に
  ついての谷崎潤一
  郎の「陰翳礼讃」

2. 障子の意味と歴史

3. 障子の持つ魅力

4. 障子の各部の名称

5. 障子の表裏とは

6. 障子の素材(木部)

7. 腰無し障子
  (こしなししょうじ)

8. 腰付き障子
  (こしつきしょうじ)

9. 猫間障子
  (こしつきしょうじ)

10. ガラス障子と雪
   見障子
  (ゆきみしょうじ)

11. 変り障子
  (かわりしょうじ)

12. 障子紙の種類

13. 障子の貼り方・
  はがし方





 3. 障子のもつ魅力

 日本の家屋の内部は、古来より襖や障子が部屋を仕切っていました。これらは壊れやすいがために、室内における礼儀作法が、日本独特の優美で細やかなものにさせたと歴史学者の武者小路穣(みのる)氏は述べています。同意しないわけにはいきません。

 さて、障子の魅力である光を穏やかにして通すの力は、そこに貼られた和紙によるところが大きいことは間違いありません。それをさらに効果的にしているのは、細い組子によるところが大きいと思います。あの組子と呼ばれる幾本もの細い縦横の仕切りがなければ、いかに和紙が光の眩しさを濾(こ)すといっても、障子の真ん中あたりが不快に眩しくなるはずです。それを、まんべんのない明るさに押しとどめているのは、組子の力というほかはありません。組子によって四角の小さな枠に仕切られた間から濾す光は、力を削がれて眩しさを和らげ、まろやかにして、万遍なく室内を照らすことに成功しています。

 なお、和紙を含めていろいろな、障子紙ついては「障子紙の種類」にまとめています。よろしければごらんください。

障子の持つ魅力
 1. 直射日光のまぶしさを和らげる
 半透明の和紙を貼った障子は、直射日光を適度にさえぎり丁度半分くらい(40〜50%)を透過させます。見た目には日当たりの感じを残しながら、日光を遮るという優れた特性をもっています。
 障子に差し込んだ光は、各方面に拡散して部屋全体を均等に明るくします。窓際だけ明るくまぶしく、奥は薄暗いという強いコントラストをなくします。やわらかな均一した光で部屋全体を包み、照明の均質度を高めます。
 2. 自然の素材でできている
 木と紙は共に自然を取り入れた素材で、無機質感がありません。自然の素材が人に与える安らぎは、何も口にするものばかりではないのです。やはり長い木造建築に住まってきた日本人に最も適した素材で出来ているからに他なりません。
 3. 照明効率を上げる
 上げるといっても反射率は50〜60%。で眩い感じがありません。また白々としてべっとり広がる白いクロス地のような違和感のある反射ではなく、自然の風合いを感じさせます。これは、冒頭でも述べたように、組子と呼ばれる細い木製の桟が障子の仕切りがあるからです。
 4. 障子は呼吸する
 また、日射を遮り吸収するため、流入熱の半分程度を減らす事が出来ます。
日射を遮蔽し吸収するのでガラス窓(透過率:約90%)に比べ、流入熱を2分の1程度に減少します。

 冷房時には、日射による負荷がかなりの部分を占めているので、省エネルギー効果が期待できます。暖房時には、夜間の放射冷却を防ぎ、局部的な冷輻射(れいふくしゃ:窓だけが他と比べて極端に低温となる)も低減されます。つまり、障子紙は呼吸するといっていいでしょう。室内側を熱伝導率の低い木製建具とすると、金属サッシの二重窓よりも熱損失の面で有利です。
 5. 結露を防ぐ
 暖房が利いている部屋の中でも、窓の近くで足腰が冷えることがあります。これをコールド・ドラフトといいます。壁や窓などによって冷された空気が下がり、床近くに流れをつくります。
 この対策として有効なのが内障子。空気が下がり直接ガラス面に触れないので、室内空気の冷却によるコールド・ドラフトが大幅に減るからです。また、障子は多孔性という障子紙の特質によって、ごく自然なかたちで、換気と清浄化を行っています。
右上図は外はアルミサッシが入り、内側には障子が入っています。こうすると、結露はかなり防ぐことが可能です。こういうケースは、和室に多いのですが、和室に限らなくても設けてもよいという気がします。

 さらに吸湿性もあるため、室内の温度変化をおさえています。障子は湿度の高い日本の住宅に適した建具ということができます。

画像出典:1はNTTアソシエより、5は山本サッシより(http://yansassi.com)画像のサイズを縮小しています。



 

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