| アスロックの張り方には2通りあります。
すなわち、縦張りか横張りです。
縦張りというのは、アスロックの長いほうを上下に張る方法です。(下図)
横張りというのは、アスロックの長いほうを左右に張る方法です。(下図)
この点では、ALCの場合と同じです。
縦張りの主流は、ロッキング工法と呼ばれる「層間変位に対して変位の吸収が出来る取り付け方です。変位の吸収はZ型クリップのスリットホールで行います。
例えばアスロックの条件として 長さ=5000ミリ(5メートル) 層間変位1/100と仮定して各点の変位置とスリットホールについて検討しています。
それに拠る層間変位に拠る追従性は、図のように変形による上下の移動6ミリ程度となります。ノザワではこの変位を元にアスロックをとめている、金物がこの少し大きい目の留め具の穴の大きさ範囲にで移動し、また戻る事で対応できるように計画されています。
横張りの主流は、スライディング工法と呼ばれます。目的は縦張りも横張も同じことです。
つまり、簡単に言えば、風や地震で建物が微妙に変形したとしても、その変形に追随出来る構造(取り付け方)としているということです。もし、それが出来なければ、パネルは変形に耐えられず、割れて落下するかもしれません。一部が欠けてしまうかも知れません。そういう、憂いを前もって吸収する方法です。
その、変形などについての記述は、次ページに解説します。
この点も他の同じパネルメーカーも同じことです。ただし、想定以上の地震や施工上の不備があれば、そうした事故が起きることは間違いありません。
縦張りのイメージ図 | | アスロックを縦使いし、建物の変位に対しロッキングにより追従させる工法です。 | 横張りのイメージ図 | | アスロックを横使いし、建物の変位に対しスライドにより追従 させる工法です。 |
出典:ノザワホームページ
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