| 階段の中でも、最も奇抜なのは螺旋(らせん)階段です。「螺旋」とは巻き貝の殻のようにぐるぐると巻いているもののことです。螺旋形状で身近な例では、ボルトのネジの山がそれにあたります。
螺旋階段はこのように丸い柱の周りをぐるぐるまわりながら上る、あるいは下る階段のことです。
螺旋階段はその形状の美しさから、屋内外でよく用いられます。他の階段に比べて省スペースで済むことも利点です。ただし、あまり高層での階段には向きません。用いてはならないということはありません。
1〜2階まででしょう。その美しさとは裏腹に、非常に歩きにくいからです。健常者でも目が回りそうにもなります。その原因は、到着する階が判りづらいことから来ていまうす。回って下りていても(あるいは登っていても)一体どれだけ歩けば最寄りの階に到達するのかが、よくわからないのです。
なお、階高さが一定の場合は、既定の高さで踊り場を設ける必要があります。
螺旋階段の手すりの高さは80〜85cmとします。他の階段と変りません。階段の踏面の法的な幅を計るのは図右下のように段板が取り付いている、柱から30cm入った部分で測ります(Lの部分)。ここで、踏面の有効寸法が決まるわけです。
この測り方は、螺旋階段けのことではなく一般的な、階段でもまわり部分がある場合は同じようにして測ります。
面積の算定の仕方は、22. 屋内階段の床面積の算入の考え方と同様です。 いくら踏み面け上げがあろうとも同様です。
|
|