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  1. 玄関 ・2. 階段

  3 台所 ・4. 風呂

 5 居間 ・ 6. 便所

 7. 廊下 ・ 8. 納戸

 9. 吹抜け ・10. 地下室

   7. 廊下

 廊下とは部屋と部屋、或いは建物と建物を繋ぐ連絡用の細い通路をいいます。
廊下は「廊架」から転じたといった説を出している本もあります。 「廊架」の「架」の字は、「掛け渡すとか組立てる」の意があります。「廊」の字だけでは「ろうか、わたどの」などの意味で「下」はやはり「架」の変わったものでしょうか。

 廊を使った「回廊(かいろう」とか「歩廊(ほろう)」などは比較的よく見かける言葉です。

 回廊とは建物・部屋・中庭の周囲に巡らされた、長くて屈折した歩廊(左の図)。歩廊は2列に並んだ柱の間を歩く通路を意味しです。基本的な働きとしては、回廊も歩廊もと同じ意味です。(左の図は柱が並んでいることから列柱廊下(れっちゅうろうか)ともいいます。)
サン・フランチェスコ会の教会の瞑想の回廊

画像出典:ヴェネツィアかくれんぼを引用させて頂きました。

 建築の世界では、「中廊下(なかろうか)」「片廊下(かたろうか)」の二種類が代表的です。「中廊下」は廊下の両側に部屋がある廊下の事で、当然、外気に接する窓などが殆どなく昼間でも照明と換気が必要になってきます。中廊下は病院とか、ホテル、大きな事務所ビルなどによくみかけます。大体、片廊下の1.2から1.3倍くらい幅をを確保する必要があります。これは、最低限の幅や長さをいくらにするべきかは建築基準法で定められています。

マンションの片廊下の一例
(開放廊下)
マンションの中廊下一例
(閉鎖廊下)

 「片廊下」は廊下の片側だけにいくつもの住戸や客室、貸室が並んでいるものです。廊下自体は屋根や手すり以外には、囲いがなく直接外気に接しているものと、片廊下でも外気に開放されずに、一部分が壁でその他をガラス張りにしたものなどもあります。従って、片廊下=開放廊下ではありません。


 直接外気に接することができているものこれを開放廊下(かいほうろうか)と言います。ほんのすこしでも外気と接していても開放廊下とは成らず、基準法関係保冷では細かく条件を指定しています。


 片廊下の代表的な建物はマンションや文化住宅などの共同住宅の廊下です。屋根、壁や窓を設けると建築基準法上、避難上の安全確保のための制約がきびしくなるため、設備が増えてコストが上がることから、殆どが開放廊下になっています。廊下の幅の数字は当然、有効寸法(ゆううこうすんぽう)、つまり、何も出っ張りのない、本当に人が障害なく歩け部分をさしています。但し、片廊下のマンションなどには床に雨水の排水溝がありますが、これは含めても良いことになっています。


 しかし、最近ではマンションでもホテルのような中廊下も高級マンションを中心に増えてきました。これらは、空調がきかされており、冬は暖かく夏は涼しく快適です。ただし、それだけ共益費は増えます。


 一般住宅の場合は、階段の幅と同じ75p以上を建築基準法では要求しています。しかし、建築基準法とは、最低限を定めているに過ぎません。もっと広いのが望ましい訳です。例えば車椅子などの使用には、あと10cmは欲しい処です。




   8. 納戸

 現在では、住宅の中にある物置用の部屋のこと。人が中に入って作業ができる程度の空間を持つものです.。現在の納戸の起源は、平安時代の「塗籠(ぬりごめ)から転じたものです。

 上の図(中央より上の赤文字の部分)のように、平安時代に寝殿造りの主屋の端にあった二間(にけん)の部屋で、三方が土壁で囲まれ出入り用の戸をつけた密室としての部屋=塗籠が起源とされています。


 この部屋は寝殿で最も神聖な場所とされ、先祖伝来の宝物を収納したり、寝所にあてられたりしました。


 しかし、次第に神聖視が薄れ衣服や調度品などの収納場所としての物置として使われるようになりました。現在でも納戸を寝室と使う習慣のあるところが存在するそうです。

 しかし現在では、建築基準法の採光や換気が基準値を満たせない、いわゆる住宅の居室としての法的クリアが難しい部屋を、「納戸」「サービスルーム」「DEN」と表記することが多いようです。


 これは、マンションなどの外部に面する開口が十分に取ることができない、両隣のある住戸などで、間取り上どうしてもデッドスペースのようなところが生じてしまう事を、このようににすり替えたとも言えます。納戸を書斎などとも呼ぶようです。


 また、不動産適正取引協議会の定める 『不動産の表示に関する公正競争規約』 によれば、建築基準法による採光基準などを満たさず 『居室』 とすることができない部屋については 『納戸等』 と表示することになっています。


画像出典:風俗博物館の貴族の生活より

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