| 車輪が1つの手押し車のことを一輪車(いちりんしゃ)といいます。これを別名「猫車(ネコぐるま)と呼ばれています。あるいは単に猫(ねこ)とも呼ばれます。
なぜ、「猫」なのか。理由としては、猫のように狭いところに入ることが出来ることから来ているという説もあれば、また猫のようにゴロゴロと音を立てることを起因するとする説、裏返した姿が猫の丸まっている姿に似ているからとする説もありますが、どれもぴったり言い当てているとはいえません。
乗車遊具の一輪車と区別するため工事用(こうじよう)あるいは農作業用(のうさぎょう)「猫」と呼ぶこともあります。
| | 猫(ネコ) | 猫車(ネコぐるま) |
猫の付く建築用語はほかにも多数あります。
猫 | @ 鉄骨造で柱と梁の交点を正確に定めるために、梁の上下位置にあたる柱の部分に取り付けるアングル。
A ダクトやパイプを吊るために下がっているボルトに取り付くアングル。
B 物を運ぶ一輪車のことで「猫車(ねこぐるま)、「カート」ともいう。 (上記掲載)
C 母屋の転び止め。 | 猫足場 | 猫車(ねこぐるま)用に儲けられた足場のこと。「カート足場(カートあしば)」ともいう。 | 猫木 | 母屋の転倒を防止するために取り付ける材のこと。 「転び止め(ころびどめ)」ともいう。 | 猫土台 | 土台と基礎との間の飼い物のこと。これを挟んで土台と基礎の間に隙間を設け、床下の換気をうながし、最近の戸建は殆どこの工法が用いられている。 | 猫間 | 扇の親骨の透かし彫りのひとつで、猫の瞳(ひとみ)が明暗で変化するように、丸い形や細長い形などを連続的に彫り透かしたもの。 | 猫間障子 | 障子の一部にガラスをはめ込み、その部分に上下または左右に、開閉できる小障子を組み込んだもの。「片引き猫間」、「引き分け猫間」、「上げ下げ猫間」などがある。 |
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