| 寒い冬の日、暖かい部屋からふと窓に目をやると、暖房のせいでガラスが曇ってしまっている。そこで、曇りを拭こうとして窓辺に寄ると、窓の枠には水滴がびっしり、大きな玉となって、そこかしこに浮いている。そういう経験は、誰にでも良くある事ですね。
これが私達が一番良く目にする結露と言う状態です。結露は、このような目に見える所ばかりに生じるわけではありません。建物の内部、私達の目の見えない部分に生じた結露は、柱や土台など、木造住宅の重要な部分を、腐敗させ、最後にはボロボロにしてしまう、とても恐ろしい現象です。気密性の良い、現在の日本の住宅は、この危険性が非常に増しています。 まず、次のページで結露とは何であるのか。発生のメカニズムなどを検証します。
| | 寒い冬に、サッシ等で密閉性の強い部屋を暖房しすぎると建物の窓や壁の中に汗、即ち結露が起こります。この結露こそ曲者(くせもの)なのです。
昔の建物は、障子で外と区切られていましたが、密閉性がなく、殆ど外気と変わらない温度でしたから、こういう問題は殆ど起きませんでした。 |
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