DRAーCADの最新バージョン8の商品はこれです。Jw−Cadのデーターとしても保存できます。
もし、購入を検討されるならお試版を使ってみてからでも購入は遅くありません。 |
| DRA−CADは当時35万円でパソコンはDOS時代が始まったばかりでした。ソフトも5インチのフロピーディスクを差込ながらの使用で、なかなかスピードアップしませんでしたが、私自身CADについては駆け出しでしたし、私の勤める設計事務所はCADには殆ど興味を示しませんでしたので、もっぱら自宅に帰ってから練習として使っていました。
アルバイトも多少しました。DRA−CADはアイコンが美しく、カッコよかったのですが、作図を便利に進めるためには、フリーのコマンドもありましたが、継ぎ足して買うコマンドなど新たな費用が発生するのでした。原因は、やはり一つのコマンド(アイコンをクリックして図形を描く命令を実行する機能)では一つの作業しか出来ないのが最大の原因でした。これはCADをやったことのある人は理解してもらえると思うのですが、図面の書く手数を減らしてくれるすばらしい機能なのです。
例えば図形を動かす場合動かすコマンドはその機能しかないのです。同じアイコンで図形をコピーする、コピーしながら回転させるなどのオプションがあれば便利なのですがそういうのがないのです。貧乏な私は金にもならないのに、出費ばかりがかさんでいました。 どうにかならないものか?また私は行き詰ってしまったのでした。
| | パンフレットの一部 パンフレットを見ただけで欲しくなる。 | DRA−CAD(DOS版)のアイコン |
そんな時、その事務所で見かけた「建築知識」という雑誌にまだ出来立てのほやほやのJW−CAD(もちろんMSDOS版)が連載され出しました。大反響を得ました。 その頃はインターネットはまだなく、パソコン通信が最盛期の頃でした。インターネットは接続業者を介して、あらゆるホームページに繋がっていますが、パソコン通信は一つの業者に会社員のように会員として特定の人が会員として繋がった閉鎖的なコミニケーションの方法です。 パソコン通信の最大手が「ニフティーサーブ」というところで、そのJW−CADのすばらしさをよく認識していました。そして、そこにJW−CAD専用の掲示板を設けたのでした。
パソコン通信というコミニケーションの将来性も十分に気がついていたのでしょう。すごい先見の明があったというほかありません。JW−CADは週に二度も三度もバージョンUPをして改良を重ね続けるJW-CADは、建築の設計業界の注目を浴びることとなります。建築知識も連載を続けていました。
JW−CADの作者たちは、連日の「こういう風にして欲しい」「こういうコマンドが欲しい」など、文句や要望を真摯に受け止め、改良に改良を重ねる努力を怠りませんでした。私も、要望を掲示板に出したことがあります。ちゃんと回答を得ることができました。もちろん私もパソコン通信「ニフティーサーブ」に入りました。その中での回答でしたが私にも回答をくれたのです。
このように、批判や要望の嵐とも言うべき中でCADソフトの改良の努力を重ねられたことはかつて誰もなしえず、誰も考えもしなかった画期的なことでした。そこまで改良が重ねられて、JW−CADが使いやすくならないはずがありません。あの頃の、JW−CADの作者たちも若く、発想も生き生きとして、どんどん改良を重ねていきました。
私は、いつしかJW−CADを使いはじめ、それに吸い寄せられるように傾倒していきました。大枚をはたいたDORA−CADはその後私の机の中に眠ることとなったのです。
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