| 13-1 | 日常の畳のお手入れは畳の目に沿って箒で掃いて下さい。 今はどこのご家庭でも掃除機です。その場合でも、畳の目に沿って軽く掃除機を、当てて下さい。 最近の掃除機先端のブラシの部分がモーターで動く様な物もありますが、畳を傷めるので気をつけて下さい。 | 13-2 | 天気のいい日には、窓を開けて空気の入れ替えをしましょう。1年に1〜2回は畳を上げて床下の換気をお勧めします。マイナスドライバー等を使って畳を持ち上げ、空ビンや本を挟んで浮かせて下さ い。干すときは地面に畳が直接つかないようにすることが大切です。
ブロックなどを台にし、洗濯竿に立てかけるようにして干しましょう。この際、畳表を直接日光に当てないように気をつけて下さい。畳床(畳の下側)を日光に向 け、よくホコリを叩き出してから4〜5時間ほど干します。外に干し場が無かったり運び出しが困難な場合は、床から畳を浮かして、空き缶などを挟み、風を通すだけでも結構です。 | 13-3 | 畳が日焼けして色が変わったり、傷みが激しくなったら、畳床はそのままで畳表だけを取り替えます。これを「表替え」といい、新品で購入して3〜4年が替え時です。畳表を裏返して使う場合もあります。これを「裏返し」といい、使用頻度の高いお部屋の場合はこの方法で無駄が省けます。 | 13-4 | 購入してから15〜20年くらい経過すると、変色や傷みもかなり進んでいるはずです。畳床はお手入れ次第で約30年長持ちしますが、歩いたときにプカプカ したり、畳と畳の隙間ができてしまったら取替時です。古い畳はその機能低 下し、衛生上もよくありません。 |
畳干しの記憶 | | ←図左
昔は、どの家でも夏の暑い最中に畳を屋外に出して虫干ししたものです。年中行事でした。 畳は、立てかける適当なものがあれば、それに単体で立てかけますが、ない場合は畳をお互いに図のように、立てかけて干したものです。日当たりの良い場所を選ぶと、どうしても何もない庭の真ん中あたりになりますので、このような形になるのです。
| 図右→
充分に畳の裏表が虫干し出来たなと思われる頃に畳を布団たたきなどで叩いて、ホコリを払って取り入れます。どの畳がどこに敷かれていたかはチョークなどで畳の裏側にあった場所を記入しておきます。
現在では、このような光景が見ることが殆どなくなりました。畳を干す場所がないことや、畳を叩いてホコリを出すこと、叩く音がすることなどを迷惑がる人もいるからです。
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