レンガは四大文明の発祥の地の一つメソポタミア地方から発して、建築材料として広く使われるようになりました。レンガを積上げて建物を構築します。最初は土を四角く固めて、日干しにして使用していましたが、すでに紀元前3000年頃には焼成レンガが作れれていたようです。タイルはこのレンガの製作過程での発展形です。
レンガの厚さを薄くして、張り付け仕上げ材として登場してきたのが、いわゆる外装タイルです。レンガは厚みがあるので積み上げていくと壁厚が20〜30cmのれんが壁が出来上がります。
この壁にはレンガの二つの面が表面に出てきます。すなわち、10cm×6cmと21cm×6cmの二つの面です。この大きさの面を持ち、厚さが15mm前後のタイルが外装タイルの小口平、二丁掛けタイルと呼ばれるものです。このように、レンガのサイズを元にタイルは作られるようになりました。
当初は、レンガと同じ茶色のいわゆるレンガ色のタイルが多くつくられました。関東大震災でレンガ造りの建物が地震に弱いことが判明し、以後は鉄筋コンクリートの建物にこれらの外装タイルとして張られるようになったのです。
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