1. 工程管理
→コンクリート躯体の養生期間、下地モルタルの養生期間を考慮した工程計画を作成します。 |
下地モルタル | 下地モルタルの施工は、コンクリート打設後、約4週間以上の養生期間を経た後に行います。季節、気温などによって、多少の条件は異なりますが、養生期間が短いと、コンクリートの収縮が大きい為、剥離の危険性が高まります。 |
タイル張り | タイル張りは、下地モルタル施工後(直張り工法の場合は、型枠脱型後)、4週間以上の養生期間を取ることが望ましい(2週間以内は避ける)。 |
| |
2. 躯体処理
→下地モルタルの作成又はタイル張り(直張り工法の場合)を行うまえに、すくなくとも次のような躯体処理が必要です。 |
躯体表面 | 躯体表面に付着している汚れや異物、あるいは型枠離型剤などを水洗いなどできれいに除去します。 |
コンクリート豆板 | コンクリートの豆板などの脆弱な部分は、はつり落として、ポリマーセメントモルタルで補修します。 |
直張り工法 | 直張り工法の場合は、ポリマーセメントしごき塗りを行います。 |
ALC板の場合 | ALC板は、プライマー塗布やポリマーセメントモルタルに拠るしごき塗りで吸水調整を行います。 |
| |
3. 下地作成 |
モルタル塗り | モルタル塗りは1回の塗り厚を7oを標準とします。全厚さでも25ミリ以下とします。 |
下地モルタルの表面 | 下地モルタルの表面は木ごて仕上げとします。 |
下地の精度 | 下地の精度は±2o/2mとします。 |
| |
4. 下地検査
→タイル張り施工に際して、下地モルタルについて次のことを検査.確認します。 |
亀裂の検査 | 亀裂の有無 |
浮きの検査 | 浮きの有無 |
下地面の汚れ | 表面の汚れ、レイタンスなどの有無 |
精度 | 面精度 |
硬化、乾燥等 | 下地面の硬化、乾燥程度 |
| |
5. タイル張り |
施工条件 | 施工条件(季節、気温、湿度、風雨、日射など)に十分注意を払い、必要に応じて適切な養生を行います。 |
付着状況 | 施工途中に時々タイルを剥がして、タイルと張り付けモルタルの付着状態等をチェックします。 |
施工材料 | 張り付け剤や混和剤、あるいは目地剤などの施工材料は、その性能が確認されたものを使い、その仕様については、製造業者の仕様に従います。 |
| |