改良圧着張り工法は、圧着張りの欠点である塗り置き時間の問題を解消するために考案された方法で、主に外装タイルに適用されます。タイル側にも薄く張り付けモルタルを塗り、直ちに下地面にも張り付けます。
改良圧着張りの長所と短所 | 長 所 | @ | バラツキの小さい良好な接着強さが得られる。この工法での剥離は例がない。 | A | 白華の発生は見られない。 | 短 所 | @ | 張り付けモルタル厚は、3oと薄く、下地精度が仕上がり精度となるために、良い下地精度を確保する必要がある。 |
| 施工のポイント
実際の施工の際には以下の5点がポイントとして上げられます。
@ | タイルは外装タイル小口平〜四丁掛とし、裏足1.5o以上の「蟻足」とします。 | A | モルタルはC/S=1/1〜1/2とします。 | B | 混和材は保水用混和材ですが、直張りにおいては合成高分子エマルジョンを加えます。 | C | 下地側に張り付けモルタルを塗り、短時間でタイル張りをするとずれが生じる場合があります。ある程度締まったのちにタイルを張り付けることが重要です。 | D | 下地側の張り付けモルタルの塗り置き時間は2時間程度までとします。 |
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