ALC板へのタイル張り施工のポイント |
@ | ALC板の吸水調整処理を、プライマー塗布又はポリマーセメントモルタルのこすり塗布のいずれか一方、あるいは併用で行います。プライマー塗布の場合は、EVAエマルジョン系またはアクリルエマルジョン系のいずれかを金ごてによって1〜2oの厚さに塗り付けます。また、タイルの貼り付けモルタルはポリマーセメントモルタルとし、タイル張りは改良圧着張り、密着張り、マスク工法のいずれかで行います。 |
A | ALC板は表面強度が低いため、タイルを含めた仕上げ厚さを出来るだけ薄くすることが必要です。モルタル下地は作成せずに直張りとし、下地調整モルタル、貼り付けモルタル、タイルを含めた総厚を20o以下となるようにします。タイルの大きさは原則として、二丁掛、または150o以下とし、厚さは15o以下とします。 |
B | タイル張りを行うALC板の構成は、縦壁スライド工法か縦張り挿入筋工法とします。縦壁スライド工法の場合、層間変形角を押さえた構造設計(1/250以下)がなされていれば、建物高さ30mまで適用可能です。パネル間の伸縮めじは5〜6枚毎にの縦目地に儲けますが、その他にも階毎の水平目地、コーナーパネルと一般部パネルとの取り合い部など建物の動きを考慮して、パネル内にゆがみを生じさせないような位置と幅の伸縮目地を設けることが必要です |