ALC板は建物の軽量化、工期短縮、コストダウンに合致する材料としてその需要をのばしており、その仕上げ材としてタイルを使用する例も増加しています。タイル張りの下地としてのALC板は、吸水率が大きい、表面強度が弱いなどの問題を抱えています。しかし、これらの問題を十分に把握し、適切な対策を施すことで、ALC板へのタイル張りが可能になります。
ALC板へのタイル張り適用構法は下記の二種類 | @ | 縦壁ロッキング構法 正圧2000N/u、負圧1600N/u以下の建物の部分、 かつ31m以下の建築物 適用ALC厚さ 100,120、125,150o 適用ALC幅 300〜600o パネルの長さ パネルの厚さの35 倍以下かつ4,100 以下 | A | 縦壁スライド構法 風圧力 正圧2000N/u、負圧1200N/u以下の建物の部分、かつ31m以下の建築物 適用ALC厚さ 100,120、125,150o 適用ALC幅 300〜600o パネルの長さ パネルの厚さの35 倍以下かつ4,100 以下 |
縦壁ロッキング構法とは | 縦壁ロッキング構法はパネルの上下端を2点で躯体に取り付ける構法す。面内方向の水平力による変位が小さい初期の段階から、個々のパネルがそれぞれ単独に微小回転するものであり、層間変位追従性能にはより優れた構法です。
したがって、パネル間全ての目地が挙動するためタイル伸縮目地とする必要があります。 | | |
縦壁ロッキング構法とは | 縦壁スライド構法、パネルの下部を固定し、上部はスライド(スウェイ)する構法です。この壁面が面内の水平力を受けた場合、一般部パネルは一体となってスライドし、パネル間には縦方向のずれが生じないことになります。パネルの上下間および出入隅部には層間変形角に応じた目地間隔をもうけて層間変位に追従するので、比較的大きなパネル伸縮目地となります。 | | |
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