| では具体的に日常生活の中でどんな時に静電気が起きているのでしょうか。 下表に発生の原因となるものを揚げてみました。
静電気の発生原因 | @ | 絶縁物同士、または絶縁物と導体の物質同士をすり合わせたとき (摩擦帯電) | A | @の2つの物質が接触したとき(接触帯電) | B | 接触したものを剥がしたとき(剥離帯電) | C | 物質と物質がぶつかったとき(衝突帯電) | D | 絶縁性液体や高抵抗粉体のパイプ中の流動(流動帯電) | E | 固体の破砕(破砕帯電) | F | 液体の凍結(凍結帯電) | G | 液体や粉体の噴出(噴出帯電) |
どうでしょうか。思い当たる事が多いはずです。 このように物体の摩擦・接触・剥離などが原因で電気が帯電(静電気状態)し、それが放電するわけです。 | | 逆に言えば、静電気は動かない物体には起きません。物が動くことによる物体同士の摩擦、時には空気との摩擦などで電子の電気的極性が一方に片寄り、帯電することがあります。そして、これらの電荷は発生した位置に静止しています。 この帯電体の表面に静止して動かない状態にある電気のことを静電気といいます。
これに対して、家庭などにあるテレビや蛍光灯等で使っている電気は、銅線など電導体の中を絶え間なく動いて流れている電流を生じますが、これを動電気(単に電気)といい、静電気と区別します。
ふつうの電気は、いわば流れている「川」のようなもので、これに対して静電気は、一時的な「水たまり」のようなもので、使う(放電する)とすぐになくなります。 | ノートの下敷きを脇の下に挟んでこすると静電気が発生します。髪の毛が逆立ちます。 | |
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