| マンションの隣の住戸の音がよく伝わって来る、と言う苦情にも、上で子供たちの飛び跳ねる音や、歩く音、ものを動かした時、ものを落とした時などの衝撃音の他に、もう一つあります。
それは、お隣戸とのコンクリートの界壁を介して話し声、テレビの音、目覚まし音など、日常生活のプライバシーに関する音が伝わると言うものがあります。これについては、「GL工法の短所」というページで取り上げていますので、そちらをご覧ください。
今回は界壁ではなく、外壁もやはり、直貼工法の部分から階下つまり、下の階のプライバシーに関する音が聞こえてくると言うものです。
施工の不良箇所はなく、外壁とのコンクリート製の壁に対する仕上げ方法に問題がありました。
問題の仕上げとは?
コンクリートの外壁に断熱材を打ち込み、この断熱材が特定の音域(2000Hz)で共振して、話し声等のプライバシーに関する声が聞こえると言うものです。
問題の解決方法は、断熱材の打ち込みそのものは必要ですので、防振層を設けて対応する事になります。
断熱材の内側にグラスウールを挟んだ、遮音パネルを施工し、更に内側に壁仕上げとします。コンセントボックス等にも、防振ゴムなどの配慮も欲しいところです。また、外壁の直貼工法(GL工法)も遮音の低下の原因になりやすいので注意が必要です。
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