| 埋立地とは、海や湖、川などを埋め立てて陸地とすることをいいます。特に東京や大阪や愛知などの大都市圏での海岸線の埋立地は広大な面積に及んでいます。 埋め立ての歴史は古く江戸時代から行われていました。その理由の主なものは、米の増産を目指したものです。現在のような工場や商業施設、高層住宅などの敷地としたのは明治以降のことです。
埋立てには、大量の土が必要となり、大都市圏では地下鉄の掘削残土や新築建物の地下室部分の掘削残土、産廃などが利用されています。
埋め立て宅地は、どんな種類のものでも埋め立てられたのから後に、地盤の形成に影響が出てきます。地盤がしまって沈下も止まるまでには、長い年月を待たねばなりません。それでは手に入れた折角の土地も意味を持ちません。
そこで埋め立ての土地の地盤をあてにせず、もともとの海岸の地盤に建物の支持をさせる様な工法、それに伴って高層化した大きな建物が建てられる傾向があります。
海岸周辺の埋立て地の特色 | 埋立地は、浚渫(しゅんせつ)といって河川や海岸の埋立て地部分をコンクリートなどの擁壁で囲い、その外側の湖底の砂を吸い上げて、埋立て地に埋め込む作業です。したがって、砂などの細かな土砂が水分と共に大量に埋め立てられることになります。
外部から搬入した土砂で出来ている場合でも埋め立て時にある水分を含んでしまうため、砂だけが水中に集積してしまうことになりがちです。このため、地震時に砂が水分と共に地上に噴き出る液状化しやすくなります。この地盤が強固になるためには長い間放置して置く必要があります。
河川の河口や海岸の埋立て地は、日本に多く見られる扇状地の末端にあり、上流から流れてきた土砂のうちの最も細かい物の堆積だけが到達して出来ており、地盤が砂質なりやすく液状化などの原因となる可能性が高くなっており、埋立てはその延長となるため、地盤が軟弱となることは想像に難くありません。。
また、地下水が自噴して湿地帯のようになっていることもあります。湿地帯は腐葉土なども多くあり、宅地としては余程の地盤改良がなされなければ、すぐには利用できません。
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近くの河川の整備状況を調べましょう。また、河川近くの宅地の危険性を熟知しておくべきです。過去の水害でも、水害危険区域だったことを知らない人がたくさんいたといわれています。
最近は、工場跡地に建ったマンションの敷地が有害地盤であることで大きな問題となりました。跡地に、有害物質が含まれたいわゆる「土壌汚染」というケースもあります。また、有害とは必ずしも人体に有害と言う意味ではなく、土中のコンクリートや配管の劣化させるような場合も含まれています。
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