| 家相とは、家屋の地勢(ちせい)、構造、方角、間取りなどのありようのことです。kこのうち、地勢という言葉は、土地の状態ことです。 土地の高低や傾き、地質など土地そのものの状態を指したり、山や川の配置、海に面しているなどの環境面も包括するなど、幅広く使われる言葉です。
家相とは文字通り家の相のことです。人相、手相があるように家にも相(姿とか、かたち)があるというのです。これによって地勢、方角、間取りの吉凶を判断します。
中国古来の、陰陽五行説(いんようごぎょうせつ)の思想をもとにして成立したといわれ、日本には7世紀ごろに渡来、近世以降に一般民衆にも広まりました。(家相の歴史については、次のページで紹介します。)
早くいえば、家の形や玄関の方位、台所や便所・風呂などの配列を一定の基準に照らして決定する方位学の一つです。
歴史も長く、その風雪にも耐えてきた学問ですから、そこに、時代が変わっても決して、滅びる事のない真実が有ると思いたいとおもいます。しかし同時に、頑固にこびり付いている根拠のない迷信などもあります。我々が納得出来る真実だけを取り入れ、迷信や誤解を排除して、家造りに腐心した、先哲の英知を学んで行きたいものです。
家相や風水を気にする人は多いと思います。どうして、気にするのでしょうか。それは長らく住まう家と家族の平穏無事を願うからこそです。その気持ちは、家相や風水に興味がない人でも同じ事でしょう。
家相や風水を知らなかったから、不幸になった。知っていて、取り入れたから幸福になった、という言葉に根拠はありません。知らなくても幸福な人もいます。
| | しかし、家相が悪いから、不幸になったのだといわれると、人は弱いものですから、それを信じてしまうこともあります。藁にもすがりたい気持ちの人なら、家相からでも良くしたいと願うのももっともなことです。
では全く無視して良いのか。と言うことになります。私は、知らないのなら、そのままで良いと思います。知っていて気になるなら、許せる範囲で、また納得いく範囲で、対応すれば良いと考えます。
やっとの思いで手に入れた、土地や家を家相、風水で混乱させては本末転倒でしょう。まして、建売の建物などでは、それに拘泥(こうでい)していては、永遠に家が買えなくなることもありえます。それでは、本末転倒という他ありません。
| 何故なら、人生を幸せにするものは、私たちの生き方そのものに他ならないのですから。
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