| さて、GL工法とは何でしょうか?
吉野石膏株式会社のGLボンドを用いてコンクリート面などにボードを下地なしに直接貼る工法のことです。吉野石膏株式会社では、これを『タイガ−GLボンドによるせっこうボ−ド直張り工法(せっこうボ−ドのせっこう系接着剤による直張り工法)』と呼んでいます。カッコ書きにもあるように接着剤での直張り(じかばり)しあげです。
設計図の仕上表などでは、下地がコンクリート面部分では、「石膏ボードじか張り」と書かれていて、カッコ書きに(GL工法)と付記されていることが殆どです。官庁などの設計図では公共の設計図なので、特定のメーカーの工法はさすがに書かず、「石膏ボード直張り」とだけ記されていますが、結果はGL工法である場合は殆ど間違いありません。それ程この工法は有名です。
では、その内容について見てみましょう。
| GL工法はコンクリートの壁面にGLボンドという接着剤でボードを張る工法です。
GLボンドというと、何か市販のチューブに入った搾り出して使う木工用のボンドや黄色いプラスチックの容器に入った白いボンドなどを想像しますが、それとはまったく違ったものです。(左の写真) | 写真出典:吉野石膏 |
下記の写真をご覧ください。非常に判定しにくいのですが、コンクリート面に、何か突起物が一定の間隔で見えます。(写真Aと写真Bの右側)これがGLボンドと呼ばれるものです。
不定形なだんごとでも言えばよいでしょうか。(写真Bの左側) これらも、間隔や大きさが定められていて、適当につけているわけではありません。
| | 写真A(出典:吉野石膏) | 写真B(出典:吉野石膏) |
写真Aをみますと、そのだんご状に向かって、ヘルメットを被った、職人さんが石膏ボードを持って立っています。これから、この石膏ボードをこのだんご状の部分に押し付けてボードを貼ろうとしています。下の壁と床との交差部に黄色い線が見えますが、、「畳寄せ(たたみよせ)」になります。和室の壁際に設ける床材です。
洋室であれば、畳寄せではなく、「幅木」になります。この内側にボードを差し込んで多めに盛り上げられたGLボンドを押しつぶすように押し付けて貼ります。
ボードが、垂直に立つように慎重に作業を行います。これを連続してコンクリート面に貼って行きます。先に張ったボードと続きで張ったボードが目違いにならないよう慎重に張っていきます。張ってボンドが固まると、容易に剥離しません。
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