| 突板は前頁にも書いたとおり、『材面の美しい木材から刃物で薄く削(そ)ぎ取った板』と書きました。 それなのに何故、「突板」と呼ばれるのでしょうか。
それは、突板の製法からきています。突板の最初は、丸太を盤状に製材して、木盤(もくばん)をノミで2〜3oの厚さに突いて薄板をつくり、それを表面化粧材として木目や杢の味わいを生かしたことに始まっています。このように木盤をノミで突いて作った薄板ということから突板の名称がつけられたものです。
一本の丸太から作られる突板は原木の太さによりますが、板目で1,000枚以上、柾目で2,000枚以上だそうです。一つの板でもまるで同じ模様というものはありません。
突板は内装材としてだけでなく、家具のテーブルや机などにも多く用いられています。 最近では、樹木の模様を樹脂シート(ポリプロピレンフィルムなど)にプリントしたもので仕上げるのが樹脂シート仕上げが多くみられます。。比較的安価な商品に用いられていますが、印刷技術の進化により本物との違いがわからないほどのものもあります。
| | オークを使用したテーブル | 欅(けやき)を使用した机
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