| 辞典で『突板(つきいた)』を引いてみますと、 『材面の美しい木材から刃物で薄く削(そ)ぎ取った板。化粧用材として合板などの表面に接着して用いる。スライスド-ベニア。』と書かれています。
また、別の辞書では、『希少性の高い美しい木目を持つ木材を薄く(0.2mm0.6mm)スライスしたもの』となっています。
どちらの説明が正しいというのではなく、おなじ事を違った表現で説明しているだけなののです。樹齢200年から300年の大径木の中から、木理や木肌の優れたものを、薄く切り取ったものです。
突板はまた単板(たんぱん)とも呼ばれることもありますが、単板はベニヤとも呼ばれ原木から切削した薄い木の板をいいます。単板は重ね合わせ接着して合板をつくるもので、材質はすべて同様のものです。
突板を利用する長所としては、天然木の自然な木目柄、深み、味わいが楽しめます。また、突板自体の厚さは、用途によって様々ですが、厚みがあるほど高級感が増し、キズがつきにくくなるといわれています。突板材のむく材(全部がそれで出来ているもの)に比べ反りなどが非常に少なく、また重量が軽くなったり、表面の塗装によって付加価値をつけやすいという利点があります。合板などの基材に接着し、その上を塗装などで仕上げ、フローリングやドア、キッチンキャビネットの扉、収納扉など、建具や家具に多く利用されます。
| | 突板の原木の例 1 | 突板の原木の例 2 |
写真出典:例 1 高田製材所 例 2 ニュージャパンヨット株式会社
|
|