| 突板は国内で流通のものには下記のような厚さと長さがあります。
幅に関しては木の直径や製材の仕方によって違います。突板は薄い1pに満たないものでは、傷つけるとすぐに地が現れたりするほか、磨けば磨くほど艶(つや)が出るということもありません。従って、物が擦れ合う箇所であるテーブルの天板とか床には薄いものは不向きです。
突板のサイズ | | 厚さ | 長さ | 薄突板 | 0.18o〜0.30o | 1830o・2150o・2450o・3000o・ 4000oが主流 | 厚突板 | 0.40o〜0.60o | 特殊厚突板 | 0.80o〜2.00o | | | |
突板の幅に関しては、材質にもよりますが、80oから最大600mmです。600mmは特例的に広く、一般的には80mm、100mm、120mm、170mm、200mm、280mm、300mmといったところです。用途は、薄突きはほとんど合板用(天然木化粧合板)、厚突きは一部が合板で、その内のほとんどは内装積層材用として用いられています。
天然木の美しいし色合いや、木の模様のあるものを一枚の板にすれば、高価になり、僅かしか利用できません。そこで、台板(元となる材)の上にその美しい木材を薄く削って張り付け、表面積を数十倍に広げたものが「天然木化粧合板」です。
台板となる合板の種類は主にラワン合板(ラワンベニヤ)が多く、最近では木材の細い繊維を熱圧成板したMDF(中質繊維板)やMDFより荒い繊維を使ったパーチクルボードなどに貼るものもあります。これらに突き板を貼ることを「練付(ねりつけ)」と呼んでいます。
突板は上記のように非常に薄いものであり、通常は数ミリから30ミリの合板に貼ったものが販売されています。その内2.5ミリから5.5ミリまでの合板に貼った物の価格を一部を紹介しておきます。この例は定まったものではありませんので、物の良し悪しや希少性によって、大きく変動することがあります。
天然木化粧合板の価格表の一例 | | 寸法o | 厚さ2.5o | 厚さ4.0o | 厚さ5.5o | タモ柾目 | 900×1800 | 2,500円〜 | 2,700円〜 | 3,100円〜 | 1200×1800 | 3,500円〜 | 3,700円〜 | 4,200円〜 | タモ板目 | 900×1800 | 2,300円〜 | 2,500円〜 | 2,900円〜 | 1200×1800 | 3,200円〜 | 3,700円〜 | 4,300円〜 | 桜柾目・板目 | 900×1800 | 3,200円〜 | 3,500円〜 | 3,700円〜 | 1200×1800 | 6,400円〜 | 7,000円〜 | 7,600円〜 | けやき柾目 ・板目 | 900×1800 | 5,300円〜 | 5,500円〜 | 5,900円〜 | 1200×1800 | 7,200円〜 | 7,800円〜 | 8,400円〜 | | | | | |
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