屋根は、雨風や寒暖を防ぐ建物に無くては成らない重要な構造部です。
柱や壁があっても、屋根の無い建物は、建築物ではありません。(建築基準法第二条 用
語の定義)。つまり、雨が漏るような建物は、建築物とはいえないということです。街の中
では、鉄骨で出来た2階建の駐車場などを良く見かけますが、床が網目になっています
ね。つまり、建築物としての規制逃れとなっているのです。
さて、建物の概念がない原始時代には、人は、洞窟など自然の一部を利用して囲いを作
り生活していました。その後、縄文時代には竪穴敷き住居などが出来、簡単な寄せ棟作り
が出現したことは、私たちの知るところです。
屋根の歴史は、時代とともに変遷して来ました。神社仏閣を中心とする発展、城の歴史な
ど興味は尽きませんが、その歴史を紐解くのは別の機会を得るとして、今回は、現在の
我々住まう、日本の屋根について考えてみたいと思います。
|