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 W-Wallet  静電気


1. 静電気とは何か?

2. 静電気はどんな時に
  発生するのか

3. 静電気は雷の発生と
  同じ原理で出来る

4. 静電気が冬場に発生
  し易い理由と人体
  への影響

5. 静電気を通し易いも
  溜まり易いもの

6. 静電気の工場での被
  害と静電気利用をし
  た製品

7. 室内での静電気対
  

8. 車の中での静電
  気対策

9. 静電気対策グッ
  ズの紹介

 2. 静電気はどんな時に発生するのか

 では具体的に日常生活の中でどんな時に静電気が起きているのでしょうか。
 下表に発生の原因となるものを揚げてみました。静電気は、摩擦電気とも呼ばれます。電気を流しづらい物同士が接触すると、離れるときに静電気が発生するということです。

 日常生活においてある状況で、電気を流しやすい物同士を接触させて離したとしても、静電気は帯電しません。従って、静電気の発生は、物質の絶縁抵抗が大きい物ほど大きくなります。

 また、静電気は固体、液体、気体全てで発生します。これらの静電気が発生し帯電するときとはどんな時でしょうか。それらには次のようなものがあります。


 静電気の発生原因
@
 摩擦帯電(まさつたいでん)

2種類の不導体同士を摩擦することで帯電することをいいます。こすった下敷きで髪の毛が引き寄せられるのも摩擦帯電が原因で起こる現象です。身近なところでは、人と衣類の摩擦で発生します。

A
 接触帯電(せっしょくたいでん)

接触した2つの物質間で電荷の移動が起こることで帯電する現象のことをいいます。冬のドアノブで放電ショックが起こるのも接触帯電が原因です。

B
 剥離帯電(はくりたいでん)

密着している2つの物体を引き剥がすことで帯電する現象のことをいいます。例えば、密着したフィルムをはがす時、必ずどちらかがプラスで一方がマイナスになります。速く引き剥がすほど帯電量は増加します。じわじわ剥がすと、離速度が電荷の移動速度より遅いことで、電荷の一部は逆流によって中和されます。また,分離後に各物体に残留した電荷は周囲媒体を通して徐々に放出あるいは中和され帯電しないか、しにくくなります。

C
衝突帯電(しょうとつたいでん)
物質と物質がぶつかったときに帯電します。
D
流動帯電(りゅうどうたいでん)

管内を流れる液体が帯電する現象のことをいいます。ガソリンスタンドの給油においてもホースで静電気が発生するため帯電を除去するアースが必要になります。

E
 破砕帯電(はさいたいでん)

固体を砕くことで帯電する現象のことをいいます。

F
 凍結帯電(とうけつたいでん)

液体が凍結する際、 正負イオンの移動度の差によって起こる帯電。

G
 噴出帯電(ふんしゅつたいでん)

噴出する液体が帯電する現象のことをいいます。液体や粉をノズルから噴出させた場合、ノズルと液体あるいはノズルと粉とが摩擦することで、もしくは液滴同士、粉同士が摩擦しあうことで、ノズルや液滴、粉が帯電します。

H
 誘導帯電(ゆうどうたいでん)

帯電した物体が接近することで帯電する現象です。物体同士が接触することなく帯電します。帯電物が接近すると電子が引き寄せられ偏りができるため生じます。

I
 沈降帯電(ちんこうたいでん)

液体中を他の液体や固体が沈むときに帯電する現象です。たとえば、沈んでいく際に水滴と油とが擦れあって両者に静電気が溜まります


どうでしょうか。@〜Bまでは、普段の生活で経験するところです。しかし、C〜Iについては、初めて知ったという人も多いと思います。特にIの液体の中であっても静電気が発生するとは意外ですね。 



   
 これまで述べてきたように、静電気は動かない物体には起きません。物が動くことによる物体同士の摩擦、時には空気との摩擦などで電子の電気的極性が一方に片寄り、帯電することがあります。そして、これらの電荷は他のものとの接触や分離が発生しない限り、発生した位置に静止しています。

 静電気がある以上、動いている電気もあるはずです。それが私たちが使っている電気です。静電気がある以上「動電気(どうでんき)」もあります。動電気のことを「電流(でんりゅう)」と呼んでいます。

 家庭などにあるテレビや蛍光灯等で使っている電気は、銅線など電導体の中を絶え間なく動いて流れている、つまり電流を生じますが、これを動電気(単に電気)といい、静電気と区別します。

 ふつうの電気は、いわば流れている「川」のようなもので、これに対して静電気は、一時的な「水たまり」のようなもので、使う(放電する)とすぐになくなります。


ノートの下敷きを脇の下に挟んでこすると静電気が発生します。その証拠は髪の毛が逆立つことで確認できます。







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