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 4. GL工法の仕上げ厚さ

 よく質問されることに
「GL工法ではいくらの厚さで張れますか」
というものがあります。この質問はコンクリート面からボードの室内側の面までの、寸法を尋ねている訳です。


 壁が垂直に立っていて、しかも不陸などの歪みもなければ、石膏ボード9.5ミリであれば、図1のように25ミリで張ることが出来ます。


 しかし、コンクリート壁の精度が悪く部分的に不陸(ふりく:たいらでないこと)がある場合は、そこをハツリとって平らにするか、ハツらずにそこを中心に張る場合は25ミリとは行きません。30ミリ、あるいはもっと必要にななるかも知れません。



 そこで、設計図を描くときは30ミリとしておいた方が無難です。特に出入り口のサッシの縦額縁などと直交する場合は、額縁の外側にきっちりと入るように収めなければならないので、場当たり的に壁の仕上げ厚さを変更することは十分な検討が有るべきです。


 また、廊下などでは、有効幅が不足しないかの検討も必要ですので注意して下さい。GL工法の施工前には、コンクリート面の倒れや不陸がないかは、調査する必要があります。


 運悪く逆に50oの張り代となることもありますが、この大きさになるとGL工法では難しくなりります。GLボンドがそれほど厚く盛れないからです。このような時には部分的にLGS(軽量鉄骨下地)をコンクリートの前に組む変更もやむ得ないでしょう。


 この場合は、コンクリートに溶接用のアンカーを打ち、LGS(軽量鉄骨下地)を溶接します。あるいは、壁仕上げが建築基準法上で不燃下地が要求されていないような場合には、木製の下地をコンクリート面にボンドやコンクリート釘で固定してからボードを張るのでも良いでしょう。


 いずれにしても、GL工法を行うところは、型枠管理を充分におこない、不陸を生じさせないように注意することが大切です。


図.1(数字は単位ミリ)
図.2(数字は単位ミリ)

9.5ミリの石膏ボードであれば、25ミリの張り厚さも可能です。ただし、壁面には9.5ミリは薄すぎて余り使用しません。

12.5ミリの石膏ボードであれば、30ミリは必要と考えて下さい。勿論、下地の精度がよければ25ミリでも張れないこともないですが、結局上手くいかないことが多い。







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