| 幅木を設ける理由とは何でしょうか。 それは、幅木の役割を考えればわかります。主な役割を下表にまとめました。
幅木の役割 | 1 | 床の付近の壁を靴や掃除機あるいは台車の車などの当たった時の衝撃や汚れを壁の前に立って守る。従って、幅木はある程度強固なものであることや弾力性のあるものを使用する必要がある。 | 2 | 床と壁との取り合い部(接する部分)の仕上工事の不手際にになりがちな部分を隠す目的もある。幅木なしに取り合い部を綺麗にすっきりと仕上るのは、なかなか、玄人でも面倒で手間のかかり技術的にも難しい。 | 3 | 床と壁との取り合い部に幅木を廻すことで、見た目にすっきりとした印象を持たせることが出来る。 |
| 幅木(幅木くん)の役割イメージ |
などが上げられます。幅木はどうしても設けなければならない、というものではありません。上記のように、幅木の役割からいえば、例えば壁が石やタイルなどの、仕上げ材が固く丈夫なもの同士の場合は余り設けられません。また、設ける必要もありません
幅木の厚さや高さ、材質に特に制限があるわけではありませんが、出幅木(幅木が壁面より室内側に張り出しているタイプ)のケースでいえば塩ビの物で数ミリ、木製や石、タイルであれば10〜15cm程度でしょうか。出幅木の場合、あまり厚いとその部分に、ほこりがたまりやすく見苦しいばかりかメンテナンスに面倒にもなります。
高さに関しては、40ミリから300ミリがその範囲でしょう。これより高いもの例えば450ミリとかになると、幅木というより、腰壁と呼んだほうが適切になるからです。
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