幅木の種類 (おさまり別) |
1. | 出幅木 (ではばき) | |
出幅木は文字通り壁面より出た幅木です。
幅木の納め方としては、もっともポピュラーなものです。 幅木の壁面からの出はその使用する材料により、違ってきますが、薄くては数ミリ、厚くて15ミリが標準でしょうか。どの部屋にも出入り口が一箇所は必ずあります。その、出入り口戸の枠のチリより出っぱらないように注意が必要です。また、幅木のでが大きいとそこに埃が溜まり、見苦しいばかりでなく、メンテが面倒になります。
もし、枠のチリより出っ張ってしまうと、大変見苦しい納まりになってしまいます。こうした見苦しい納め方になってしまっている建物は、私たちの周りにはかなり多く見かけます。
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2. | 入り幅木 (いりはばき) | |
入り幅木は、出幅木とは対照的に壁面より引っ込んでいる納め方です。引っ込み寸法は、図のような練り付け合板では5ミリ程度。要するに大雑把に言えば、壁仕上げのボードや石、タイルの一枚分の厚さと考えてよいでしょう。
高級感があります。また、出幅木のように出っ張った部分に埃が溜まったりしません。出幅木に比べて、綺麗に納め方が難しく、壁材の下端(したば)も損傷のない綺麗なものを使用する必要もあります。また、その壁の下端が損傷すると、出幅木のように幅木だけを替えるわけにもいかず、修復が大掛かりになります。施工も面倒でもあり出幅木に比べると、余り使用されません。
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3. |
同面幅木とは、壁面より出っ張りもせず、引っ込んでもいず、壁と同じ面(つら)上にある幅木のことです。同面幅木には大きく分けて、下記の二種類があります。
特殊な例として、幅木として特別な加工や仕上げをせず、単に壁の床近くを一定の高さに色を変えてペンキ塗りや床と同色塗りなどだけをしたものもあります。これらは、塗り幅木(ぬりはばき)と呼んでいます。
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同面幅木1 (どうづらはばき1) | |
↑1. 同種材の目地幅木(めじはばき)。これには、壁に横目地を入れて目地より下を色を 変えたり、仕上塗を変えたりしたものです。幅木も壁も同じ材料で出来ています。例えば、鉄筋コンクリートの屋外階段や厨房のような水を使う場所に設ける防水膜の抑えとしてモルタルがよく使用されます。
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同面幅木2 (どうづらはばき2) | |
↑2. 異種材の同面幅木。上の図では、ボード仕上げの壁に木製の幅木としています。壁との取り合いに目地(底目地)を取っています。手間と費用の掛かりますが、その分高級感がでます。
また、図はありませんが、壁はコンクリートで、幅木はステンレス製など。幅木が同面で納まるように幅木分のコンクリートを切り欠いておきます。手間がかかり、費用も割高になります。
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