| 鉄道の線路や幹線道路に面した交通量の多い道路に面するマンションなどは、室内に入る騒音は窓の遮音性能によって決定されると言ってよいでしょう。このため、窓を構成する、ガラスとサッシとの遮音性能が重要になります。
代表的ガラスの分類 | 単板ガラス | 一枚のガラス | ガラスが厚いほど遮音性能が良くなる。透明、片板ガラス、網入りガラスの何れも同じ厚さならば性能に差異はない。 | 複層ガラス(ペアガラス) | ガラスとガラスの間に空気層が密閉されている | 断熱性に優れているが、交通量の多いところでは、遮音性能は共鳴透過現象等が見られ良くない。一方の厚さかえると中音域の改善が図られている。 | 合ガラス | ガラスとガラスの 間に薄いフィル ムが挟まれている | 対衝撃性に優れているが、遮音性能は、単板ガラスと大差ないが、1kHz以上では単板より顕著 に改善する。8-10mmのガラス厚は遮音上有利。二枚のガラス厚さを変えても差はない |
開閉が出来る戸を持つサッシは、普通サッシと戸とサッシの隙間や戸同士の隙間を少なくした、防音サッシに大別できます。サッシの防音性能は、下図の「サッシ、ドアの遮音等級線」のようにT-1からT−4まであり、T−4を上回るようなサッシが最も遮音性能に優れています。
代表的窓枠(サッシ)の分類 | サッシ | 戸と窓枠 | 性能 | 遮音性能 | 一般サッシ | 一般的なサッシ | 低音域ではT−2付近をカバーで きるが、中音域はT−1を大きく下 回る。4000Hz付近では、T−1ま で回復する。 | T−1以下 | 防音サッシ | サッシの隙間を少なくしたもの | ほぼT−2の線に沿った性能をもっている。中音域の遮音に優れている。 | T−2程度は可能 | 2重サッシ | 一つの開口にサッシが2重に付いているもの | 2000Hz付近で一時低下があるが殆どの域でT−2をわずかに上回 っている。
遮音性能を充分に発揮させる為には、サッシ間の間隔を15cm以上確保する事が必要。 | T−4程度が可能 |
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