| 便所直接外気に接する窓を設けて、採光及び換気を計らなければならない (建築基準法施工令28条)と規定されています。つまり、換気の出来る窓を設けた場合は、法的には換気扇を設ける必要はありません。 サイフォンボルテックスなどの洋風便器では、臭気の発生も少なく、換気の出来る窓だけでも充分な場合が多い。しかし、和風便器では臭気が室内にこもり易く、換気用窓だけでは、不十分になりがちです。こうした場合は、換気扇をつけることが望ましいのです。 住宅の便所の面積はきわめて少なく、一番小さい換気扇でも、必要換気量の4倍程度の能力があり充分な能力があります。
便所に換気扇を設ける理由は勿論、臭気を外部に排出して、新鮮な外気を取り入れることが、目的です。しかし、その臭気の発生は便器付近に発生しする為、この付近に換気扇を設けることが、重要です。同時にドアなどの下部に設けている、給気の為のガラリなども天井近くの壁に設けることが重要です。こうすれば、排便時の臭気が、上に上る事を抑える事が出来ます。 しかしながら、住宅にだけでなく、日本のあらゆる建物のトイレの換気扇は天井についており、本末転倒しているのが現状です。それは何故でしょう。
まず、壁に設ける給気口はガラリなでで簡単に設けることが出来ますが、排気の場合、壁のから直接外部に換気する場合を除いて、壁の中に排気の為のダクトを設けなければならず、それに見合う壁の厚さも大きくなり、施工も手間が増える為余り行われていません。しかし、もっと大きな原因は、便器付近の高さに換気扇を設ける有効性を認識されていない事ではないかと思われます。
現在の殆どの換気方法 | 改良した換気方法 | | |
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