| 階高さとは、ある階の床からすぐ上にある階の床までの長さのことを言います。1階の床から言えば2階の床にあたります。階高さは、どうして決めているのでしょうか?
まず、1階の床から天井までのいわゆる「天井高さ」は住宅では250センチ(2メートル50センチ)です。すると天井から、2階の床までの間が幾ら必要なのかという事になります。大体、40cmあれば、納まるようです。従って、階高さは、標準で290cmと考えてよいでしょう。階段の段数はこの階高で決まります。
階高さ÷基準法の蹴上げ寸法=段数が出ます。段数に端数がつけば切り上げます。
290÷23=12.6段 → 13.段となります。
13段以上であれば、基準法もクリアでき、基準法よりは緩やかです。13段以上であればさらに良いといえます。13という数字を嫌うのであれば14段とすれば尚良いでしょう。
それでは、踏面はどうなるでしょう。基準法では、15cm以上必要とされています。踏面×段数-1=正味の階段の長さになります。
150×12=1800ミリ(1m80cm)は最低でも必要という事です。
このように基準法ギリギリでいくと大体階段は1間=180cmあれば1階から2階に昇れるといえます。この場合上がり始めフロアーと上り終わりのフロアーの広さは確保しなければなりません。その広さは階段幅以上です。
しかし、先にも書きましたが、これはかなり厳しい階段です。数段は最低でも欲しいところですが、プランを考える時、結構難しくなりがちです。
こういう時は、昇り切りの数段を廻り込む(左右どちらかに折れて上がる)ようにしても良いでしょう。つまり,後数段のところで、90度向きを変えて昇りきるようにするわけです。
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