| 「図解 給排水・衛生施工図の見方・かき方」 施工図委員会編 |
建築の施工図を描いていますと、当然ですが設備を無視して進めていくわけには行きません。週に一度か二度は設計者(建築、設備)と施工者(建築業者と設備業者)の打ち合わせが必要となっていきます。建築的に納まっていても、設備が収まらないために梁を大きくしたり逆に小さくしたり、位置をずらしたり、あるいは下地や仕上げを変更したりというようなことはザラです。原因は設計図自体がちゃんとしていないからです。そういうときには、設備の意見を聞くしかないのですが、設備の要求をそのままに飲んでよいのかどうか判断に迷います。
迷う理由は簡単です。建築業者が設備のことを知らないからです。知らないなら知る努力が必要ですが、自分の分野の仕事に精一杯で、知ろうともしないからです。そこは設備のプロだから最善の問題解決をしてくれるだろう。という程度の認識です。
建築業者はそれらを吟味できなければなりません。専門家になる必要はありませんが、建築設備の大まかな知識は持っておいたほうがいいのです。せめて図面くらいは読めなければなりません。建築のことは、抜群でも設備図が読めいないというような人は、決して少なくありません。
ということで、この本を紹介しました。設備施工図を始めて書く人にも最適です。
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