| 消費者庁によれば、家庭における事故の中で、階段に絡んだ事故は毎年、一位です。中でも、12歳以下の割合がもっとも多く、全体の48パーセントを占め、ついで65歳以上の高齢者が15パーセントを占めています。残りを13歳から64歳となっています。(2013年12月発表)
■負傷箇所
負傷箇所は顔面と頭部で83パーセントを占めています。
■階段形状
また、事故の階段は曲がり(90度)及び回り階段、直階段ともほぼ同数でしたが、112歳以下では曲がりか回り階段がほとんどで、直階段では65歳以上の高齢者に多く見られました。
■手すりの有無
事故の起きた階段にはほとんど総てに手すりが設けられていたにもかかわらず、その手すりを掴まないことが原因でした。事故になった年齢も6歳未満も多く手すり自体に手が届かなかったようです。また、それ以外では手すりがもともと設けられていませんでした。
■階段の滑り止め
滑り止の設置は半数が設置されていました。しかし、事故は同数で起きています。滑り止があれば、残りの半数が事故が起きなかったかは、判然としません。
■階段の上りと下り時の事故の比率
上り降りでの事故の比率は約30パーセントが登り時に、50パーセントが下り時に起きています。それ以外の原因では2階の廊下からの転落、のぞき見していたなどがあり、原因不明もあります。これは、幼児などのケースであろうと思われます。
■事故の原因
踏み外し 27パーセント バランスの崩し 28パーセント 滑った22パーセント つまづきやその他の原因や不明 22パーセント
■履いていたもの
靴下 39パーセント 素足 45パーセント その他 17パーセント
以上からいって、もっとも大切なのは、階段の手すりの設置であり、更に大切なのは、その手すりを利用することであるといえます。せっかく設けた手すりだから、つかまって上り下りしなさいというのではありません。軽く手を手すりに添えているだけで、安心感といざという時に掴まれるからです。
階段の滑り止めや足元の照明は踏み外し事故には有効でしょう。また、手すりは幼児用も一般の手すり一段低い位置につけることは特に改善期待できそうですが、階段という危険な場所へ、幼児が一人で行くような行為そのものをなくすることの方が大事です。
右の記事とイラストは関係ありません。 しかし、こんなことにならないように。 | | 私が仕事の始まる前によく行く喫茶店の女主人がある日、階段から転落して、顔面を強打して、丁度イラストのような顔をして、店を開けてくれました。
「ど、どうしたんですか」
「階段から落ちて、顔がこんなになって恥ずかしくて、恥ずかしくて。」
「はあ、お気の毒に。他に大丈夫でしたか?」
「ほかは、打ち身と擦り傷で済みました」
とのことで、私が店を出てから、すぐに1周間ほど休んでしまいました。
それから、まもなく少し顔にアザが残った顔で店は通常開店しました。
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