| 住宅での小便器は、洋風便器の普及と共に作られる事が少なくなってきました。その理由は、洋風便器では、一般的に男性の小便を兼ねる事が出来るからです。また、省スペース化にも貢献出来ます。
しかし、洋風便器で男子が小便をするのは、かなり神経を使うものです。最初の出だしが思わぬ方向になってしまう事も少なくありません。また、洋風便器に落ちるまでの細かな飛散や、便器からの戻りなどによって、便器自体や壁の汚れてしまいます。
こういうことによって、水洗の洋風便所にも拘らず、便所で臭いがするのは原因がここにあると思われます。主に夏場に於いてはその傾向が大きいくなります。したがって、出来る事なら、小便器を別に設けたいものです。
小便器の製品もビルや店舗で見るような白い大きなものではなく、形も良く、コンパクトにまとめられた製品もあり一考の余地はあります。(下表小便器例1〜4参照)
小便器例 1 | 小便器例 2 | 小便器例 3 | 小便器例 4 | 壁掛式 | 壁掛式 | 床置式 | 床置式 | | | | |
出典:TOTO及びINAX
| 筆者が少年の頃の田舎の小便所。小便は四角い箱のそこが抜けたような形で、そこにめがけてしておりました。
その右手が、1ページのようなポットン便所となっていました。入り口に踏み石がありました。その左は風呂で風呂桶は勿論、五右衛門風呂です。ここにも入り口に踏み石がありました。
これらは野良仕事のままでも使えるように土足で利用します。離れのようなところにあり、一旦外に出てでないとたどりつけず、寒い冬などには便所も風呂も入るのが億劫になったものでした。
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