1. | 塩化物イオンなどが大量に存在する場合。 | |
ステンレス鋼の防錆性は、表面の不動態皮膜に依存するため、これが還元により破壊される要因に注意を必要とします。 |
2. | 普通の鋼や異種金属と接続して電蝕を起こス場合。 |
ステンレス鋼は鉄に比べはるかに酸化されにくい(電位が高いという)ため、普通の鋼や異種金属と接続すると電蝕を起こします。ステンレスの流しに空き缶やヘヤピンをおくと極端に錆びるのは、このせいです。 |
3. | 水道水などに含まれる鉄錆が定着することが要因となって、錆が進行する(もらい錆)。 |
ステンレス鋼においても他の金属と同様、錆は錆を呼ぶ。錆は不動態皮膜に比べて遥に不安定であるため、水道水などに含まれる鉄錆が定着することが要因となって、錆が進行する(もらい錆)。 |
4. | 温度管理によっては、錆が生じる事があります。 |
特にオーステナイト系ステンレス鋼は熱伝導性が低いうえに熱膨張率が大きいため、高温環境下での使用、切削や溶接時にも独特の温度管理が必要になります。450℃近辺では、鋼種によってはCrが析出することで耐食性や機械性能が低下することがある |