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 W-Wallet ステンレス

 5. ステンレスの表面仕上の種類
    
 ステンレスの持っている耐食性と表面の美麗さに加えて、メンテナンスフリー、意匠性、清潔感、機能性をあげるために各種の表面仕上げが使われています。主な表面仕上げを表1に示します。製法は圧延ロールによるもの、研磨によるもの、その他にエッチング、ショットブラスト、着色などの方法があります

 最近の使用される傾向
 これまで、主にNo.2B、No.4、BA、HLなど目的に応じて選定され使用されていましたが、高い意匠性の要求や、機能性の必要から新しい表面仕上げが採用されています。
 
 建築分野のみを取り上げました。
 
  大型屋根材では塩化物による腐食対策と意匠性向上のため塗装処理が施され、高意匠性・高耐久性のある高級建材には銅・亜鉛めっきされたものが使用されます。内・外装材として、シックで高級感が得られるバイブレーションやビーズブラストなど艶をおさえたものが指向されています。特に内装デザイナーの芸術的個性に応えて鏡面研磨、エッチィング、HL、イオンプレーティングなど高度な手法が用いられています。また、最近ステンレスが構造材として認められ、形鋼などの構造部材も意匠の対象となり表面仕上げして使用されています。

 名  称
表面仕上げの方法(内は、規格名)
No.1
熱間圧延‐熱処理により生成する酸化スケールを酸洗などで脱スケールしたもの(JIS、AISI)
No.2D
冷間圧延後、熱処理酸洗したもの、またこれをつや消しロールで軽く圧延したもの(JIS、AISI)
No.2B
冷間圧延後、熱処理酸洗したものに、適当な光沢をあたえる程度の軽い冷間圧延したもの(JIS、AISI)
No.3
No.2DまたはNo.2B仕上げ材を、100〜120番の砥粒の研磨ベルトで研磨したもの。(JIS、AISI)
No.4
No.2DまたはNo.2B仕上げ材を、150〜180番の砥粒の研磨ベルトで研磨したもの。(JIS、AISI)
#240
No.2DまたはNo.2B仕上げ材を、240番程度の砥粒の研磨ベルトで研磨したもの。(JIS) 適当な画像がありません。
#400
No.2B材を400番のバフによって研磨し上げしたもの(JIS)
BA (バフ)
冷間圧延後、光輝熱処理を行ったもの。さらに光沢を上げるため軽い冷間圧延を施したもの(JIS)

む、拙僧の頭もバフ仕上げかとお尋ねか?
HL
(ヘヤライン)
適当な粒度(150〜240番が多い)の研磨ベルトで髪の毛のように長く連続した研磨目をつけたもの(JIS)

これが噂のヘアラインなのか!
No.7
きれいにグラインダーかけた面を、600番の回転バフにより研磨したもの(AISI) 適当な画像がありません。
No.8
(鏡面)
順々に細かい粒度の研磨剤で研磨した後,鏡面用バフにより研磨したもの(AISI)
塗装ステンレス
フッソ、シリコンポリエステルなどの合成樹脂系塗装料を焼付け塗装したもの(JIS)
ブラスト仕上げ
鏡面材にスチール、ガラスビーズ、砂などを打ちつけ梨地肌とする
バイブレーション
バイブレーション、ランダムとうの呼称される無方向性HL研磨仕上げ
エンボス
エッチングまたは機械的に模様を彫りこんだエンボスロールで圧延する
化学発色
インコ法、交番電解法により発色したもの。ゴールド、ブロンズ、ブラック他
めっき仕上げ
鏡面、HLなどに全面または部分を金、銀、銅、アルミニウムなどめっきする 適当な画像がありません。
エッチンク
鏡面、HLなどに精密な被覆模様付けし、被覆されていない所を薬液で溶解侵食させて模様を描く
ドライコーティング
イオンプレーティング・スパッタリングにより種々の物質を板上に強固な薄膜を生成する。Ti化合物皮膜でゴールド、ブロンズ、ブルー、ブラックなど着色される 適当な画像がありません。

 *ステンレス鋼のJIS(Japan Industrial Standard:日本工業規格)記号は鋼材と鋳物の2種類があり、それぞれSUS(Steel Use Stainless)とSCS(Steel Casting Stainless)を用いています。
 *画像に関しての出典はトーステ株式会社。











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