| 一般消費者である私達が、宅地を造成したり開発したりする事はまずあり得ません。出来上がった新しい造成地を買うか、既存の宅地や既に建物が建っているいわゆる建売住宅を買うかのいずれかです。宅地のみを買うにしろ、建売住宅を買うにしろ購入の条件は、買い物や学校、交通そして、金銭面が大きなウエイトをしめています。
これらのほかにもう一つ、宅地自身の選びにも考慮する必要があります。それは、何よりも私達の安全な生活にかかわる問題を持っているものである場合です。 素人目にもこの崖は本当に大丈夫かなあとか、宅地の周囲のコンクリートの擁壁は地震に持つかなあなどの不安は、人間の本能に近い危険の予知ですから、出来たらそうした物件は避けたほうがまず無難です。後々、不安の種を買うようなものです。たとえ、一見頑強なコンクリート擁壁で補強されている場合であってもです。
私の実家は以前大変な田舎にあり、山の裾野あたりを切り取って造成した土地にありました。そうした土地ですから建物の裏手は切り取って出来たがけが高さ5メートルありました。大雨や地震の時にはいつもこのがけが崩れるのではないだろうかと不安でした。また、この家で育った私の叔母も嫁いで60年近くになる頃でも、「あなたの家の裏の崖が崩れるのではないかと、雨の日はいつも心配になる。」とよく言っていたものです。
| 広大な宅地の開発例 |
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