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モルタル
1. モルタルとは?
2. モルタルの作り方
3. モルタルとコンクリー
トの違い
4. モルタル外壁の長所
5. モルタル外壁の短所
6. モルタルの用途先
1. モルタルとは?
モルタルという言葉は、建築土木の関係者でなくても、普通に使われている言葉
です。しかし、セメントと砂と水でできていると、誰しもが即座に答えることは、出来な
いでしょう。まずは、モルタルの意味から見ていきましょう。
■ モルタルとは何か
モルタルを英語表記すれば、Mortarと書きます。英語読みを書けばモルタルでは
なくモーターとなります。これを、日本ではモルタルと呼んでいます。日本人がこの文
字を読む時、この方が自然な感じがします。
モルタルとは、土木建築の材料の一種で、砂とセメントと水ををペースト状の柔ら
かさに練り混ぜた物のことです。正式にはセメントモルタルといい、モルタルといえ
ば一般的にはセメントモルタルのことを指します。
しかし、他にも砂に石灰やアスファルト、合成樹脂などの結合材に混ぜて硬化させ
たものもモルタルと呼んでいます。要するにモルタルというのは一種類だけではない
ということです。
例えば
石灰を混ぜたものを
石灰モルタル
アスファルトを混ぜたものを
アスファルトモルタル
合成樹脂と細骨材の入ったものを
ポリマーセメントモルタル
合成樹脂を混ぜたものを
樹脂モルタル
と各々呼んでいます。この場合は、特殊な例として頭の文字を省略せずにつけて、
○○モルタルと呼びます。
■ モルタルの宿命「ひび割れ(クラック)」
モルタルはコンクリート面の塗装の下地塗りあるいは塗装しないままの仕上げ塗
りとして用いられるほか、タイルやれんが、コンクリートブロックの目地などに用いら
れます。しかし、最近では、住宅の外壁がサイディング仕様が増えた影響でモルタ
ル塗りの外壁仕上げをひところよりは、見かけることが少なくなりました。
その最大の原因のひとつは、左官仕事の職人が少なくなった、塗りが完成するま
で時間がかかるなども大きな要因です。またモルタル外壁のひび割れもあります。
住宅などの木造建物の外壁をモルタル仕上げとする場合には、金網(メタルラス)
という菱型の網目の金網を張り、そのモルタルを塗り、塗料などを吹き付けて仕上
げます。金網はモルタルを塗る時に付きがよくするためのものです。(下の写真参
照)
左の画像は、建物の外壁に
モルタルを塗っているところで
す。
網目に見えるのが、メタルラス
と呼ばれる菱型の金網です。
これをホッチキスのでかいよう
なタッカーという機械で下地の
板に打って止めていきます。
下の黒く見えているのは防水
シートです。
外壁をモルタル塗りするときには、必ず防水シートとメタルラスを張ります。文字
の通り防水の役目もありますが、モルタルが木下地の隙間から内部にこぼれ落ち
ないようにする役目もあります。
モルタルは本文でも書いた通り、
ひび割れがしやすいため、、一度に
塗って仕上げるのではなく、薄く下塗
りをして乾燥させ、次に中塗りをし、
一旦乾燥するまで放置してひび割れ
を十分に発生させてから上塗りをし
ます。
このように三層に分けて塗っており、
上塗りにひび割れができたからと言
ってすぐに危険だとか雨漏りがする
という事態には至らないことはわか
ってもらえると思います。
それでも上塗りにひび割れが生じるのはどうすることもできません。
モルタルは乾燥すると収縮して髪の毛ほどの細い亀裂が起きます。注意して見な
いと解らないほどの亀裂です。これは、モルタルのほかコンクリートの持つ一種の
宿命です。必ずどんなモルタルでも亀裂はおきます。一般的にはモルタルの上に塗
装を行うことが多く、このひび割れもこれに覆われて、すぐに漏水が発生するという
ことはありません。
また、塗装を行わずにそのままの仕上げであっても、亀裂が起きてすぐに漏水し
たり危険な状態になるわけではありません。
しかし、何十年という長い年月が経つとどうしてもその亀裂が広がり、水の浸透な
どで建物に悪影響を与えます。どうして亀裂が広がるかといえば、建物の歪やモル
タルの劣化によるものです。また建物の歪ませる地震や雨風、寒暖差などによって
もたららされます。
そして、建物全体が古びれ、亀裂に水がしみこみ、亀裂が黒く変色して、外観上も
見っともなくなってしまいます。これはどんな建物であっても同じことで、建物を使い
続けるなら、補修をするしかありません。
ラスモルタル塗りの画像出典はDIY-GARDEN.NETによりました。
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