モルタルの用途 |
1 | タイルの仕上げの下地作り。 あるいはタイルを貼るときの接着材として利用。当ホームページの「タイル タイルの手貼り工法 2」にその一例と概要を紹介しています。
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2 | 床を、モルタル塗り仕上げでするとき。また床に水勾配など勾配が必要な時にはモルタルで調整します。また、建物の排水溝などの勾配もこれで調整します。
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3 | ブロック積みをするときの、空洞埋めや目地材としてしようします。レンガ積み時の目地材として。ブロック、レンガとも目地幅は10o程度です。右図はレンガ積みの目地に使用されている例です。
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4 | 内部のコンクリート面やブロック面など壁に上塗りとして使用。この上にクロス、吹きつけ、ペンキなどで仕上げます。目地を活かすつもりがあるのでなければ、よほど注意をしないと後から目地部が浮かんできたり、クラック(ひび割れ)が発生します。生じたクラック(ひび割れ)は室内であれば外部ほどには有害ではありませんが、見苦しいものです。
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5 | ベランダなどのモルタルでの防水仕上げ材として使います。防水材がはいっているモルタル防水として使用しますが、ひび割れ(クラック)が入りやすく、この上から塗膜防水を行うことがより安全です。
モルタル防水でのみ仕上げる時は、その下に層を設け塗膜防水などに防水施工が必要です。塗膜防水は、ウレタンやFRPなどの塗料のような状態の防水材をコテやハケなどで塗り付けます。硬化すると防水材としての機能を発揮します。
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塗膜防水の様子の一例 |
6 | セメント瓦、厚手のスレートは工場でモルタルをもとに成形されます。 @工場でモルタルを練る。A機械でプレス成型B天日(てんぴ)干しC塗装(塗装しないものもある)C出荷という順序になります。
セメント瓦の特徴(長所) ・粘土瓦に比べ安価 ・気温の変化(寒暖の差)に影響を受けにくい。 ・乾燥は天日干しで行うため、経済的で環境 負荷が減らせる。
セメント瓦の特徴(短所) ・時間の経過( 20〜30年近く経つと )と共に塗 装が劣化してくる。 ・粘土瓦に比べて割れやすい。
| | 塗装前のモルタル瓦 |
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7 | コンクリートの壁にアルミやスチールのサッシを取り付けたときの隙間埋め(トロ詰め)。
トロとは、マグロの脂肪分の多い、食べると蕩ける(とろける)ような風合いが、モルタルの状態であることから来ているようです。シャーベット状といった方が適切ですが。
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8 | 栗石の上に敷く捨てコンクリートと呼ばれるもの。
コンクリートの基礎の下に墨を出すため、及びその墨に沿って型枠を建てる時の型枠をコンクリート釘で固定するために使われます。(右の図)
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9. | モルタルを山の斜面・のり面に吹き付け、岩盤の風化防止、斜面の雨水の浸透による侵食や崩壊を防止します。
車で山がちな道路を走っていると、頻繁に目にします。
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10. | 特殊な材料を混入させ、断熱効果のある材料として利用。有機質系断熱材や無機繊維系断熱材を混入したモルタル。
また、一般のモルタルに気泡を混入した発泡モルタル(エアモルタル)などががあります。新しいタイプの無機質系断熱材を混入したものもあります。
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