| 建物の内部の一部分を木軸を組んで内壁を設ける、これまでで最も普及した工法です。この工法は、仕様部材が木製で取扱易いだけでなく、加工も自在に行えます。木造住宅などでは、現在も殆どの建物が木軸を利用しています。
又、マンションの住戸の内部壁にも木軸としているところは非常に多い。壁の厚みが、LGS(軽鉄間仕切り)より、薄く出来るからです。少しでも部屋が広く取れる利点があります。無論、マンションによっては、木軸組とせずLGSで作っている場合もあります。同時に、両者併用のケースもあります。
比較的、高価なマンションではLGSを使う傾向があります。
画像出典:LOHAS studio
| マンションの階高(ある階の床からある階の床までの高さ)が低いため天井懐も狭くなりがちです。従って細い木軸であっても問題はありません。
画像の説明:木軸の間柱は36×45o@330程度で梁下まで伸びています。横には開口が取られています。その上の部分にはスラブに近接して天井の木天井下地が同部材で組まれて居るのが見えます。
間柱の足元にも同サイズの受けが見えます。
凡そ天井高は2300-2400程度でしょうか。
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しかし、防音や耐火などの仕様には使いづらい。その為、木造在来建築やマンションの住戸の間仕切り以外の建築物では余り利用されません。
以上述べて来た木軸のマンションの壁では下の画像の様に成ります。 マンション業者に殆ど仕様の違いはありません。
一般の木造住宅の間仕切り壁については、洋室や和室で違いがあります。和室では柱は現し(みせる)で、その柱にチリを取る納まりとなります。
@ 両面和室に面した壁 A 片面和室、片面洋室の壁 B 両面洋室の壁
のいずれかに成ります。胴縁も間柱もそれに合わせて、最大でも柱サイズを加工して納まる様にします。
画像出典:EkreaParts(LGSと木軸の拡大図)
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