| ベランダとバルコニーの違いは何でしょうか。日本では違いはないと考えて間違いでは有りません。西欧では、バルコニーは一般に1階で、庇の無いものをいい、バルコニーは2階以上の庇のある、外壁より外側に突き出ている「縁」を言うようです。
日本では、マンションでも、戸建てでも、物干し台に占領されてしまっています。もっとゆったりくつろぎたい処ですが、隣家が見えるだけでは、興ざめです。物干しをするためには、是非庇をつけてください。干し物をしていても、安心です。建物が1階より2階が小さくなると、その部分を平らな屋根にして、物干しにしているところもありますが、雨水の防水には特に注意を必要とします。
建物の屋根を延ばして、ベランダの庇とする場合には、精々、出が1200(120センチ)程度に留めて置いてください。余り出すと、雪の重みでたわみますし、風ではふきあげで屋根がめくれる可能性があります。ベランダの出は、900(90センチ)では、物を干すのにとても不自由です。せめて1200(120センチ)は必要です。我が家は900の出にした事を、随分非難されました。しかし、それ以上は取れなかったのも事実です。幅は少なくとも、2700(270センチ)必要です。子供の多い家庭では、干し物を2重3重にして干すので、幅が狭いのなら、出は大きくする必要があります。いずれにしても、こちらを立てればあちらが立たず。まるでパズルのようです。
車の寸法は、日本人の生活が豊かになるにしたがって、大きくなって来ました。万博のころは、駐車スペースは幅3000(300センチ)、奥行き5000(500センチ)有ればいいと考えていました。しかし、今では幅3200(320センチ)、奥行き6000(6000センチ)は必要です。1階をピロティーにして、ガレージにしている建物もたくさんありますが、ピロティーは耐震性が落ちるので止めたほうが良いでしょう。その部分は、空地にして、青空駐車でも良いし、ガレージ用の屋根を別途付ける方法もあります。
花で囲まれた家に住めたらそれは素晴らし事です。それほど豊かな敷地を都会に求めるには、多くの我々には望む事は出来ません。それこそ、「坪庭」ならぬ「坪花壇」とでも言うべき花壇を一つ設けるのに精一杯です。あればしかし、心和むものです。それが広い狭いに関係なく、花が有る事は、季節を感じる事が出来て嬉しいのです。我が家でも幅1200、奥行き600程度の花壇が一つ角地の角にあります。一本のハナミズキの小さな木が植わっています。それに季節を感じる事が出来るわけです。花びらの先端が赤く付け根に行くほど白っぽくなった、可憐な花です。
フェンスがあっても無くても到底人が行き来できるだけの空きが、敷地にありませんが、人は囲いたいもののようです。この隙間が、猫や犬などの動物の通り道として痛くお気に入りなのです。フェンを設けても、それが壊れてもメンテナンスのしようのないくらい狭いところには精々、ブロック二段積みで良いでしょう。
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