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 W-Wallet サッシ


1. サッシ、建具、カーテン
  ウォールとは

2. 日本におけるサッシの
  歴史

3. サッシに求められる機
  

4. サッシに求められる性
  

5. サッシは何で出来てい
  る? (材質)

6. サッシの使用目的別分
  

7. サッシの開閉の種類1
  (引違、上げ下げ、内
  及び外開き、内倒し等)

8 サッシの開閉の種類2
 (外倒し、辷出し、突き出
  し、縦及び横軸回転等)

9 サッシの開閉の種類3
  (開き戸と引き戸)

10. 出窓、雨戸、窓シャッタ
   ーについ

11. サッシの手入れ
   (メンテナンス方法)

 
   
 1. サッシ、建具、カーテンウォールとは

 まず初めに、わたしたちが普段使っている建具について、少し触れておきます。


 ■ サッシとは

 サッシ(sash)という言葉は英語から来ています。サッシではなくサッシュと呼ぶこともあります。日本語の辞書でサッシを引くと「サッシュとも呼ぶ、金属の窓枠」とあります。しかし、この呼び方は、業界の人が使用することが多く、一般的にはサッシかと思います。

 例えばアルミサッシはアルミで出来ていて、こう呼ばれます。ほかにも、鉄で出来ている物は、スチールサッシですし、ステンレスで出来ているものはステンレスサッシといいます。

 言葉尻を捉えた言い方はしたくないのですが、それでは窓と出入り口のドアとが一体になったものは、どうなるのか?

 掃き出しアルミサッシの例


 金属ではなく、樹脂製のものや木製のものはサッシと呼ばないのか?など疑問が出てきます。本来の用語の使い方からだと変ですが、木製サッシや樹脂製サッシなども出てきて、それらをも含めて現在ではサッシとよんでいます。要するに窓枠であれば一律に呼んでいるようです。


 またその他にもアルミと樹脂との複合サッシなども商品化されています。これらは、それぞれがもつ特質を生かした製品です。外部の耐久性の必要な部分には、アルミを室内のインテリアに調和させた木や樹脂を使う訳です。こうした製品も最近は人気が出てきました。これらもその名のとおりサッシとして取り扱っています。




 ■ 建具とは

 それでは、建具と呼ばれるものは、一体なんでしょうか。


 建具とは

『 開口部に設けられた障子や襖(ふすま)・窓・ドア・戸などの可動部分と、それを支える枠(建具枠や鴨居、敷居)などの総称を建具という。

 ちなみに玄関などに用いられる引き戸や片開きドアなどを「出入り口建具」、建物の外周に設置された窓などを「窓建具」、門扉やフェンスなどを「外構建具」、そして障子や襖、室内ドアや戸などを「内部建具」と分類している。また、玄関戸・ドアや窓などを合わせて、「外周建具」と呼ぶケースもある』(住宅用語大辞典)

とあります。

 
 建築の設計図には、最後の方になりますが、建具表があります。

 建具表には、左の図のように『外部建具表』と図にはありませんが、『内部建具表』があります。

 左の図の呼称のように外壁面につく建具を外部建具表として表で表しています。
 
                 設計図の建具表の例

 上の赤字の部分の記事を考えると、開口部に設けられたもののうちで、ドアや窓など可動部分でないものはどうなるのか?という疑問は尚残ります。

 例えば、嵌め後殺し(FIX窓)です。これは、説明文に突っ込みを入れるようなもので、サッシと同様、開口部に取り付けられているものを包括的、便宜的に建具と呼んでよいといえます。


 日本のサッシ業界では、引違の可動部分を「戸」と呼ばず「障子(しょうじ)」と呼んでいます。日本のどのサッシメーカーでも同様です。しかし、障子は日本からの伝統的な建具で、サッシ業界のようにいうのは単なるサッシ戸に過ぎません。従って、本サイトでは、「戸」として記載します。

 こう考えると、サッシでも建具でもほぼ同じであると考えて差し支えないでしょう。ただし、設計図などでは、「建具表」とは書きますが「サッシ表」とは書きませんので、サッシと建具を比較すれば、建具の方が一般的な呼称となります。





 ■ カーテンウォールはサッシか?

 カーテンウォールは
『 建築物の架構構造とは独立に構成され、建築物の外部空間と室内空間とを仕切る非耐力壁、およびその工法の総称。帳壁ともいう。カーテンの呼称どおりに中・高層建築物の外側を覆う形式によって代表される壁面である。

 材質には金属板、ガラス、ブロック、プレキャストコンクリートなど種々あるが、温度変化や建物の揺れなどによる変形に追随できるような配慮や、耐火・耐風性能をもたせるなどのくふうがなされている。』(出典:日本大百科全書=ニッポニカ)』
とあります。


 殆どの面あるいはすべての外壁がガラスと金属枠で出来ている建物では、サッシとしてではなくカーテンウォールとして、サッシには含めていません。可動な窓や大きなエントランスなども含んでいることもありますが、これらも含めてカーテンウォールになります。


 しかし、建物の限られた部分にだけ用いられるカーテンウォール風のものは、サッシとして取り扱うことがむしろ一般的です。これは、サッシを何層にもわたって積み上げているだけだからです。むろん、カーテンウォールとしてもよいわけです。ただ、サッシの方が安くて済みます。

  技術的なカーテンウォールとの境目は何かといえば、その面積と高さによる判断となります。その判断は、カーテンウォール製造会社かサッシ製造会社が行います。(どちらも施工する製造会社も多く存在します)判断の結果でサッシに入る場合は、設計図の建具表に記されます。


 その判断をするべき根拠は、設計図ということになります。設計図も最初から両者の意見を聞きながら設計を進めていますから、製造会社が設計図に何の関与もしていないというようなことは、まずありません。
 赤坂ガーデンシティーの
カーテンウォール





画像出典:アルミ掃き出し窓 三共アルミ







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