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 W-Wallet サッシ


1. サッシ、建具、カーテン
  ウォールとは

2. 日本におけるサッシの
  歴史

3. サッシに求められる機
  

4. サッシに求められる性
  

5. サッシは何で出来てい
  る? (材質)

6. サッシの使用目的別分
  

7. サッシの開閉の種類1
  (引違、上げ下げ、内
  及び外開き、内倒し等)

8 サッシの開閉の種類2
 (外倒し、辷出し、突き出
  し、縦及び横軸回転等)

9 サッシの開閉の種類3
  (開き戸と引き戸)

10. 出窓、雨戸、窓シャッタ
   ーについ

11. サッシの手入れ
   (メンテナンス方法)

 
   
 10. 出窓、雨戸及び窓シャッターについて

 外壁から外部に張り出した窓のことを「出窓(でまど)」といい、「張り出し窓(はりだしまど)」とも呼ばれます。西洋建築特有の窓形式で、ゴチック建築やルネッサンス期に住宅建築で流行ったものです。


 現在のヨーロッパでも根強く伝統を受け継いでいます。垂直な壁面に変化を与え、出窓に器物などの飾り物が置かれることが多い。日本の建築基準法では出幅は30cm以内で、床から45cm以上の上から出ているものを出窓とし、床面積にも建築面積にも含みません。


 当然、これ以上になると、超えた部分が面積算定となります。既存のサッシメーカーの製品で面積算定が生じるようなものはありません。


 現在の新しく建てられる住宅の出窓は大抵がアルミサッシで出来ています。既成品を使うと安く上がりますし。洒落た形やサイズも豊富です。また、防火上規制されていることから、出窓が木製で大工工事として作られることはほとんどありませんが、木工事の一貫として作ることも可能です。


 既成品のサッシではできない長いものも可能です。つまり外壁から突き出す部分を木工事とするわけです。ただし、出窓の開閉の窓部分自体はアルミ製のサッシが入っています。



 ■ 出窓の形状のいろいろ

 出窓には下記のようなものがあります。出窓の場合面格子をつけることは、絶対不可能ではないものの、付けないことが一般的です。従って、防犯上はネックになり易くなります。従って、一階に設ける場合は、出来るだけ小さい面積のものが良いと思われます。

以下の説明において数字は下の出窓形状と対応しています。


 @ キッチン出窓

その名のとおりキッチンに設ける出窓です。流し台の前などにあると、ちょっとした物が飾れたり、洗剤が置けたりして便利です。流し台が前にあると、上部には吊戸棚やガス台の上のレンジフードなどが付くため、窓自体の高さは高く取れません。正面は引き違いです。



 A トップライト出窓

出窓の屋根となる部分に、ガラスが入っており、ここからの採光によって部屋の明るさがましてきます。正面は引違になっています。側面は開きません。



 B 三角出窓

出窓としては、最も小さなものです。住宅の廊下やそれほど大きくない出窓をつけたい部屋には洒落ていて最適です。図は窓が開けることが出来ないものですが、どちらかの面を外側に開くことが出来る製品もあります。


三角窓が嵌め殺しになっている場合は、内側から外のカラス面の清掃はできません。二面の内一面が外開きになっているタイプもあります。嵌め殺しとは、サッシのうち、動かすことが出来ない部分を言います。


殺しとは動かすことが出来なくするという意味です。物騒な表現ですが、今でも建築業界の中では、受け継がれている言葉です。最近はフィクスということも多くなりました。同じ意味です。



 C 台形出窓(ベイウィンドウ)

出窓の部分に花などを飾るのに十分なスペースがあります。前面は引違で、側面は外に開くことが出来るものもあります。外側の戸を引違にせず、嵌め殺しにし、側面を外開きにするタイプもあります。



 D 弓型出窓(ボウウィンドウ)

同じサイズの窓を3面以上組み合わせて弓形に張り出させた装飾的な窓のこと。引違はできませんが外開き、辷出し、嵌め殺しなどを組み合わせることが出来ます。


 E 角型出窓

外壁に直角に出た出窓で、アルミサッシだけでなく木造で作る場合でも最も一般的な形です。台形とともに人気のある出窓です。




@ キッチン出窓
A トップライト出窓



B 三角出窓
C 台形出窓


C 弓型出窓
D 角形出窓




 ■ 雨戸について

 雨戸は、雨風の侵入を防ぐために窓や縁側に立てる戸のことです。加えて防犯や防火の役目もあります。本来は木製で、障子やガラス戸の外側に雨戸専用の一本溝の敷居を設けます。


 二枚引違の場合は片側に、四枚かそれ以上の引違の場合は両側に戸袋を設けます。「一筋鴨居(ひとすじかもい)」と呼ばれるが一本しか溝のない鴨居が使われます。したがって雨戸は順に締り、開く時は逆の順になります。木製の雨戸は、桃山時代に初めて作られたとされています。


 また雨戸をしまう戸袋も雨戸の収納枚数によって、外側に張り出す幅も違ってきます。開け閉めは、家屋が古い場合は、ガタついて開閉は難渋します。

 現在の雨戸やその戸袋は殆どがアルミ製でアルミサッシの工事に付随してつけることもできますし、アルミサッシ工事の後から別途つけることもできます。

 雨戸を木造で作る新築の家を見かけることは稀ですが、建築年数が70年前以前の民家では左図のような雨戸と戸袋が木製で出来たものを見かけることがあります。


 戸袋を床から1m程度の高さで、水平に切った断面が下の図です。戸が数枚収納できます。我が家もこれでした。

 これを引き出すときには、取り出しやすいように「戸出し口」を一部切り込んでいます。なお、アルミ製の雨戸や戸袋は基本的にこれと何ら変わりません。

 
 下図は、雨戸の平面断面です。せいぜい3枚程度が限度でしょうか。図右側は取り出し口の立面図です。およそ90p程度の高さの位置には、少し広がって奥の戸を取り出しやすいように切り込みがあります。






 ■ 窓シャッターについて

 窓シャッターは、雨戸の派生として近年分譲住宅で、多く見かけるようになりました。その形状は下の図のようなものです。住宅の窓では手動の開閉が一般的ですが、電動の製品もラインナップされています。スラット(横板)部分がルーバーのように開くことが出来、程よい採光と通風が取れながらプライバシーも守れるといった製品もあります。


上の図は窓シャッターの代表的な一例。

右の図の二つは既存の窓に後から窓シャッターを取り付ける場合の手順を図示したものです。









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