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 W-Wallet 合板


1. 合板とは何か

2. 合板の歴史と特長

3. 合板はこうして造ら
  れる

4. 合板の分類 
  合樹種別分類

5. 合板の分類 
  接着性能別分類

6. 合板の分類 
  構造別分類

7. 合板の分類 
  用途別分類

8. 合板の規格性能

9. 合板の用途先

10. 合板のサイズ

11. 合板の知識



  2. 合板の歴史と特長

  2−1 合板の歴史

 合板の起源は、古代エジプト時代までさかのぼりますが、木材を板にする機械(ベニヤスライサー)が作られたのは1830年頃です。日本では1907年(明治40年)名古屋の浅野吉次郎が独自に開発したベニアレースから合板製造は始まりました。 製造当初は大豆グルー、ミルクカゼイン、膠(にかわ)などの接着剤を使って製品にしていたので接着力が弱く、よく剥がれるイメージがありました。 1950年(昭和25年)頃、尿素系の接着剤が開発されてから飛躍的に接着力が向上し、剥がれるイメージを払拭してからは建築材料として幅広い用途に使われています。日本で最初の合板が製造されてから2007年で100年を迎え、今では日常生活に欠かせない基礎資材です。


  2−2 合板の特長

 木材は私たちの生活に快適な住環境を与えてくれます。特に高温・多湿の日本では欠かせない材料です。そんな木材の優れた特性をすべて備え、更に木材の持つ欠点を除いたものが「合板」です。合板は木材よりも強く、幅広く製作でき、伸び縮みの少ない優れた材料です。

 合板の特長には次のようなものが上げられます。
  1. 重さの割にその強さが大きい
  2. 広い面積が得られる
  3. 伸び縮みが少ない
  4. 切断、釘打ちが容易である
  5. 面としての強さが得られる
  6. 木材だから熱伝導率=小、比熱=大
  7. 乾燥木材だから電気伝導性が少ない
  8. 木材だから音・機械的振動の吸収性がある
  9. 木材だから視覚・触感に優しい
  10. 木材だから和らかな感覚を与える









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