| 4. 軸組在来工法とツーバイフォー工法の工期の違い |
在来工法の工期とツーバイフォー工法の工期とではどちらが短くて済むでしょうか。それは、天気に左右されないとすると、ツーバイフォー工法の方が、はるかに早く済みます。しかし、現実は、そうたいして変わりません。
なぜなら、在来工法は、現在では、木加工を工場で事前に加工してから現場に搬入して組み立てます。現場に搬入してから棟が上がる迄の期間は、1日から2日です。屋根の下地板までをこの間で終えてしまいます。ここまで進めると後は、そう雨による影響を受けることなく工事が進められます。
一方、ツーバイフォーは積み上げ式に立てていく為、屋根の工事は最後になります。このため内部などは屋根が出来るまで進めません。大工の都合もかみ合わないと少なくとも屋根が構築できない限り、原則として進みません。
従ってトータルでは軸組在来工法とツーバイフォー工法ともそう変わらないことになります。そこで、在来工法のように工場で加工し、現場で組み立てる、ツーバイフォーのプレハブ式が今日は生まれています。これですと、在来工法より、かなり短い工期を可能としています。
軸組在来工法とツーバイフォー工法の工期(工程)の比較 | 軸組在来工法 | ツーバイフォー工法 |
| | 工期は90日から150日間 | 工期は80日から120日間 | 右のツーバイフォー工法は、現在では、@〜Dまでの部材を工場で生産して、現場で組み立てます。いわゆるプレハブ化です。これで、軸組在来工法で記入したように@〜Dを「架構建て方」とひとまとめにしてもよいのです。
確かに、軸組在来工法より長めの「架構建て方」となります。しかし、組み立て完了時には外壁のパネルも床パネルもすでに貼られており、「架構建て方」が終われば軸組在来工法より工程がはるかに進んでいることになります。
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